実家の近くにあるプレハブ造りの家に向かうと車椅子に座った70代後半くらいの女性が庭に佇んでいた。宮嶋容疑者の母親だ。次男の逮捕について切り出すと、「ええ?聞いてない」と驚き、こう語る。

「20歳くらいの頃に家を出て行って、水戸に出ていました。結婚して子供も3人いましたが、離婚しました。その後は千葉に住んでいた。一度ここにも来たことあるんですよ、孫を連れて。しばらく来ないと思ったら……(少し考え込んで)牢屋に入っているのかい?」

 まだ事件が捜査中であることを伝えたが、執行猶予中だったこともあり、厳しい判断が下される可能性が高いことも付け加えると、こう応じた。

「それでしばらく見えなかったのか……今年は来てねえなあ、去年もかな(1月の逮捕も)聞いてない」

 宮嶋容疑者との思い出などは「思い出せない」という。しかし、お礼を伝えて帰ろうとすると、母親は息子を心配するようにこう呟いた。

「そうか……牢屋に入らなきゃなんねえのか……」

移送される宮嶋力容疑者

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宮嶋容疑者はこの辺りで女性を物色していた

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宮嶋容疑者の実家。庭には壊れた冷蔵庫や洗濯機が

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