役場、町民総出でバックアップしている(写真/共同通信社)

役場、町民総出でバックアップしている(写真/共同通信社)

 もうお気づきだろうが、「風」という名は本名だ。ミュージシャン志望だった父の影響で、藤井は3才からピアノを始め、小学4年生の頃にはオリジナル曲を書き始めた。小学校から帰ると、実家の喫茶店にあるピアノで弾き語りの毎日。家族や喫茶店の客だけがリスナーだったが、12才のとき、大きな転機が訪れる。父の勧めもあって、YouTubeでカバー曲の配信を行うようになったのだ。藤井の才能が、世界に放たれた瞬間だった。

 その後、地域の夏祭りといったイベントや、地元のレストランなどでライブを行うことが増えていった。当時、彼の名刺に書かれていた肩書は「ピアノの奇行師」だった。別の近隣住民が話す。

「5年ぐらい前、お寺の本堂で、終活セミナーとセットのライブを行っていたことがあります。観客はもちろん60才以上のおじいさんおばあさんばかりでしたが、懐メロや昭和歌謡をアレンジして歌い上げて、風くん自身のしゃべり方も朴訥でゆっくりしているから、好評だったみたいです」

 すでに、インターネット上では多くのファンを獲得し始めていた藤井は、2019年に上京。同年7月にワンマンライブを開催し、11月に初のオリジナル音源を配信シングルとしてリリースし、デビューを果たした。

 前述の『死ぬのがいいわ』は昨年、音楽配信サービスで23の国と地域で1位を獲得し、今年1月には再生回数が計2億回を突破した。

「彼の歌唱力と高いピアノ技術は業界内でも高く評価されています。サザンオールスターズの桑田佳祐さん(66才)やB’zの稲葉浩志さん(58才)といった一流アーティストがその才能に惚れ込んでいます」(音楽関係者)

※女性セブン2023年2月2日号

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