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【相撲部屋ちゃんこ】伊勢ノ海部屋「鶏すきちゃんこ」濃いめの割り下と鶏だしでごはんが進む

ちゃんこ鍋ができあがると、まず師匠の伊勢ノ海親方に盛り付ける。給仕は序二段の鬨王

ちゃんこ鍋ができあがると、まず師匠の伊勢ノ海親方に盛り付ける。給仕は序二段の鬨王

 寒波が次々に到来し、各地に大雪をもたらしているが、東京・両国国技館で開催中の大相撲初場所(1月22日千秋楽)では厳しい寒さを吹き飛ばすように、熱い取組が繰り広げられている。そんな力士たちのパワーの源はなんといっても「ちゃんこ」。彼らの屈強な体作りに欠かせない「部屋ちゃんこ鍋」のレシピを特別に教えてもらいました!

 264年続く名門・伊勢ノ海部屋。元幕内・北勝鬨が2011年より師匠となり、幕内・錦木をはじめ、現在13名の力士が在籍。ちゃんこ番は持ち回りだが、今回は三段目の頂が部屋伝統の味「鶏すき」を披露してくれた。

「鶏ガラでスープをとる『ソップ炊き』に似ていますが、割り下で煮て卵をつけて食べる『鶏すき』は、濃厚な味わいが特徴。ごはんが進みますよ」(頂)

 鶏もも肉をしっかり煮込んでから、鶏モツを入れるのがポイント。元力士(雪光山)のマネジャー・浅坂直人さんが先輩から代々受け継いだ部屋伝統の味を現役の若手力士に伝えている。

濃いめの割り下と鶏だしがしっかりきいた部屋伝統の白飯が進むちゃんこ

濃いめの割り下と鶏だしがしっかりきいた部屋伝統の白飯が進むちゃんこ

●伊勢ノ海部屋『鶏すきちゃんこ』

・材料(4人分)
鶏もも肉…500g、鶏レバーやハツ…200g、鶏の内臓卵…8個、鶏団子…8個、玉ねぎ…1個、白菜…1/4個、大根…1/4本、にんじん…1/2本、長ねぎ…1本、しいたけ…4枚、春菊…1束、こんにゃく・油揚げ…各1枚、焼き豆腐…1/2丁、マロニー(乾)…50g、おろししょうが…2片分、サラダ油…適量
A[しょうゆ…2カップ、酒・みりん…各1カップ、砂糖…大さじ3、水…1/2カップ]

<鶏団子>
鶏ももひき肉…300g、鶏なんこつ…100g、にんにく・しょうが…各小さじ1/2、長いも…30g、青しそ…3枚、卵…1/2個、みそ・砂糖・うま味調味料…大さじ1、片栗粉…適量

・作り方

【1】鶏肉がほろほろにやわらかくなるまでしっかり煮込む

【1】鶏肉がほろほろにやわらかくなるまでしっかり煮込む

【1】こんにゃくは手でちぎり、残りの食材は食べやすい大きさに切る。鶏団子の材料をミキサーでよく混ぜ合わせて一口大に丸め、茹でておく。

【2】自家製の鶏団子は軟骨入り

【2】自家製の鶏団子は軟骨入り

【2】鍋に油を熱し、玉ねぎがしんなりするまで炒め、取り出しておく。
【3】【2】の鍋に[A]を入れ、中火で沸かして割り下を作る。
【4】【2】で取り出した玉ねぎと水を加え、煮立ったところに鶏もも肉とおろししょうがを入れる。焦がさないように混ぜながら15分ほど鶏肉を煮る。
【5】大根、こんにゃく、にんじんを入れ、火が通ったら残りの食材を入れて火を通す。

取材・文/山下和恵

※女性セブン2023年2月2日号

伊勢ノ海親方。「鶏すきは月に2~3回。レバーやきんかんが入るのが珍しいでしょ」

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出稽古に行った日も、ちゃんこは所属部屋で食べるのが基本。「鶏すきのシメはうどんがおすすめ。ほかにも、ポン酢でさっぱり食べる『ちり鍋』も好きです」

錦木関。出稽古に行った日も、ちゃんこは所属部屋で食べるのが基本。「鶏すきのシメはうどんがおすすめ。ほかにも、ポン酢でさっぱり食べる『ちり鍋』も好きです」

一般的なすき焼きと異なり、器に盛り付けた上から卵を割りのせ、具材と卵をからめながら食べるスタイル

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稽古後は味が濃いほど喜ばれます!

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