国際情報

《タイで大麻合法化》溢れる大麻マーク、日本人観光客が安易に手を出すと窃盗・暴行被害のカモに

大麻の販売店に入る客(時事通信フォト)

大麻の販売店に入る客(時事通信フォト)

 2022年6月にタイで大麻が合法化されてから半年が経った。あくまで医療目的に限定され、娯楽目的での吸引は禁止されているが、現地では大麻の葉をかたどった看板が街の至る所で見られるという。さらに飲食店でも大麻入りの飲食品が提供され、さまざまな食品メーカーが大麻成分を含んだ新商品の開発に力を入れている。タイを訪れた男性が語る。

「『ここまで大麻が気軽な存在になったのか』と大変なカルチャーショックを受けました。娯楽目的での吸引は禁止されていますが、なし崩しに近いのが実情です。今ではカフェやコンビニでは大麻入りのジュースやお菓子を買うことができて、大麻を扱うショップやキッチンカーが街中にずらりと並び、独特な香りがただよっています」

販売されている大麻ドリンク(時事通信フォト)

販売されている大麻ドリンク(時事通信フォト)

 大麻の合法化は、アジアの国としては初の試みだ。タイ政府は経済効果を期待して解禁へと踏み切ったが、大麻中毒者がそれまでの4倍と激増し、政権内でも賛否が分かれているという。

在タイ日本国大使館はタイに訪れる日本人に〈解禁されたのは医療等を目的とする使用や栽培であり、引き続き娯楽目的での使用は認められておらず、公共の場で大麻を吸引することなども禁止されています〉や〈安易に大麻に手を出さないように御注意ください〉などとホームページで注意喚起している。しかし、それでも火遊び感覚で大麻に手を出そうとする日本人観光客がいることだろう。

 一体どんなトラブルが日本人観光客に起こり得るのか? 海外の薬物事情などに詳しいジャーナリストの石原行雄氏に聞いた。

関連記事

トピックス

前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン