国内

「『ルフィ』強盗団が恐い」狛江市強盗殺人事件の近隣住民からあがる悲痛の声

大塩さんの自宅から離れたところに規制線が

大塩さんの自宅から離れたところに規制線が

 1月19日、東京・狛江市の住宅で大塩衣与さん(90)が両手首を縛られた状態で床に横たわり、死亡しているのが確認された。大塩さんの顔には何度も殴打された跡があり、左肘の関節部は骨が外に飛び出ていた。犯行の手口が昨秋から関東を中心に全国で相次ぐ一連の強盗事件とも似ていることから、同一グループによる強盗殺人事件と見られている。凄惨な事件から1週間、近隣からは不安の声が絶えない。

 大塩さんの自宅は小田急線狛江駅から車で10分ほど、多摩川の河川敷に面した通り沿いにある。地下1階地上2階建の豪邸で徒歩10分ほどにあるコンビニ、スーパー以外はほとんど店もなく、閑静な住宅街という印象を受ける。

 事件後、大塩さんの自宅前の通り、河川敷の土手は前後数十メートルにわたって規制線が貼られ、いまでも自宅を正面から確認することができない状態になっている。自宅側には警察車両が止まり、大塩さん宅に複数の警官の出入りが確認された。

 近隣住民によると、「3~4年前に引っ越ししてきたばかりで、地域の人たちとの交流はあまりなかったと記憶しています。ガレージにベンツやマイバッハといった高級外車が並んでいたので、『何の仕事をしていたんだろう』と話題にのぼりやすい一家でした」という。家族単位での交流はあまりなかったようだが、大塩さんはよく見かけられていた。別の近隣住民が語る。

「たまたま通っている病院が同じで知り合いまして。それからは見かけると挨拶や軽く話すことはありました。あまりご家族のことを話す方ではなかったですね。ニュースで90歳と知って驚きました。もう少し若いとばかり……近所でも年の近い人と話している様子はたびたび見かけました」

 全国で相次ぐ強盗事件では、SNSで高額報酬をうたい実行役を募るグループによる犯行の疑いが強まっている。実行犯のスマホを解析した結果、「ルフィ」と名乗る指示役がフィリピンから命令していたと見られている。このグループにはほかにも「ゾロ」や「サンジ」などの名前を名乗る人物もいたようだが、秘匿性の高い通信アプリで連絡をしていたこともあり、全容解明には時間を要しそうだ。さらに別の近隣住民が心境を吐露する。

「こんな近くで、あんな事件が起きて恐いから、すぐにカメラ付きのインターフォンにしたんです。事件以来、人が訪ねてきても、まずはチェーンをしたままドアを開けて対応するようになりました。1月23日に警察の人が事件について聞き込みに来たけど、彼らが本当に警察官なのか心配になって。すぐに警察に電話して、確認したくらいです。犯行はいつおきるかわからないので、近所の人も“またあの強盗団がくるんじゃないか”と不安な日々を過ごしています」

関連記事

トピックス

始球式に登板した稲村は基本ノーバン(時事通信フォト)
《基本ノーバン》稲村亜美の球速が激減、2年間もマウンドから遠ざかる「始球式の女王」「神スイング」は今 
NEWSポストセブン
デートは必ず手つなぎで
小室圭さん眞子さん夫妻“マンハッタンよりも治安のいい郊外”の高級マンションに新居か
女性セブン
「渋谷区『新しい学校づくり』整備方針~学校施設の未来像と建て替えロードマップ~」より
【ジェンダーレストイレ問題が続々】小学校に地域開放ユニバーサルトイレ設置案、渋谷区教委に憤るママ区議「子どもたちの安全を!」
NEWSポストセブン
西谷浩一監督
高校野球界「一強」の大阪桐蔭に異変 まさかの「4連敗」で投手陣は緊急事態、打線はタイムリー欠乏症の懸念
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
“大谷翔平に詳しすぎる解説者”として人気沸騰・福島良一氏が明かす「大谷と歴代日本人選手の決定的な違い」
週刊ポスト
鈴木蘭々が振り返る『ポンキッキーズ』 「番組で発表した楽曲が再び私の人生を変え始めている」
鈴木蘭々が振り返る『ポンキッキーズ』 「番組で発表した楽曲が再び私の人生を変え始めている」
女性セブン
ウーマンラッシュアワー・中川パラダイス(左)と鳥居みゆき(右)
鳥居みゆき×中川パラダイス対談 異色すぎる新ユニットライブ「村本は呼びません!」 
NEWSポストセブン
性加害報道のあった木下ほうか(前所属事務所のホームページより。現在は削除済み)
【LINE全文】木下ほうかが取り下げた性加害報道裁判「ヤダヤダって何度も言ってるのに無理矢理そのまま入れようと」「直接会って謝りたいです」 事件直後のやりとり34通
NEWSポストセブン
秋篠宮さまと紀子さま、英国王戴冠式で垣間見られた“不協和音” 悠仁さまの教育方針でも意見の食い違い
秋篠宮さまと紀子さま、英国王戴冠式で垣間見られた“不協和音” 悠仁さまの教育方針でも意見の食い違い
女性セブン
リナ・ローズ氏と高級スクール
「トラブルで辞める人多数」元保護者が激白する麻布の高級スクールへの違和感 本部あるビバリーヒルズ住所を調べた結果
NEWSポストセブン
(写真はイメージ)
暴力団幹部「ベンツなんてもう乗らない。トヨタの200万円だよ」ヤクザの高級車離れで“メンツよりもコスパ”の時代へ
NEWSポストセブン
御成婚30年を迎えるおふたり(写真/共同通信社)
御成婚30年の天皇皇后両陛下 喜びや悲しみを分かち合ってきた「愛と絆の歩み」
週刊ポスト