ご長寿クイズ番組『日立 世界ふしぎ発見!』(TBS系)の総合司会を務める草野仁(79才)が、同番組の司会を降板することが、女性セブンの取材でわかった。今後はサポーターのような立場になる「クイズマスター」として番組に出演していく。
1986年4月の放送開始以降、一貫して草野は司会を担ってきた。東大出身でNHKアナウンサーとしても活躍した草野のソフトな語り口に加え、視聴者を唸らせる黒柳徹子(89才)の深い知識に裏打ちされた解答や、笑いを誘う野々村真(58才)の珍解答で、視聴者の知識欲を刺激する教養番組として愛されてきた。
だが、今年に入って解答者が競い合うクイズ番組の形式から、解答者全員でディスカッションして答えを導き出すシステムに変更が行われていた。番組のマスコットともいえる「ヒトシ君人形」によるポイント表示や、誤答の際にヒトシ君人形が「ボッシュート」される演出もなくなっていた。
女性セブンは3月上旬、草野本人に声をかけた。
──司会という役目は終えられる?
「そういう形にはなるみたいですけど‥‥」
言葉少なながら、司会降板を認めた。後任は、情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)でMCを務める石井亮次アナ(45才)が担当する。草野は「クイズマスター」というポジションで今後も出演するという。
3月9日発売の女性セブンでは、番組の立ち上げ時に草野が黒柳の出演交渉に臨んだ秘話や、草野が抱く降板への複雑な胸中、草野への直撃取材の様子などを詳報する。