老化やコレステロールの蓄積で血管が硬くなることにより血圧は高くなりますが、運動を続けると筋肉が血流をサポートしてくれるので、血管が広がり、血圧が下がります。
特に、歩くことで“第2の心臓”と呼ばれる「ふくらはぎ」の筋肉が収縮し、ポンプのように血流を押し上げる力が働くので、心臓が頑張りすぎなくて済み、血圧が下がる。
そうした歩行の健康効果については非常に多くの論文が発表されています。今年3月、学術誌『JAMAネットワーク』に掲載された、1週間の歩行パターンと死亡リスクの関連を調べた論文によると、週に1~2日でも8000歩以上歩いている人は、同3日以上の人と同等の死亡リスク減少(0日の人との比較)が認められたそうです。
本格的な運動は難しくても、その程度歩くだけなら忙しいなかでも取り組むことができそうです。
ちなみに、40代後半から定期的に血液検査を受けていますが、ペースは3か月に1回にしています。検査後すぐは「節制しよう」となりますが、時間が経つとやる気が落ちてくるので、たまに喝を入れる意味で3か月ごとに数値を見るようにしています。
※週刊ポスト2023年5月26日号