18歳容疑者、小学校の卒業アルバム写真
「子ども同士がものすごく仲良くて、自宅近くの川に、お父さんと子どもとで毎日、海老釣りや魚釣りをしに行っていました。いい子たちなのでケンカしているのは見たことありませんね。今回事件を起こした子は、話したことはないけど、立派な体格の子だった。
お父さんはトラック運転手で、自宅のすぐ先の堤防に大きなトラックが7~8年前まで停まっていました。毎朝そこまで、肩からお弁当か何かをかけて歩いていましたね。お母さんは子どもたちと年の離れたきょうだいに見えるくらい、若く見える人でした。よく娘さんを保育園に歩いて送っていた。2人とも感じの悪い人ではなかったですね」(別の住民)
ところが、この家族とトラブルになったことがあるという住民はこう話す。
「私はあそこの家のお父さんに怒られたことあって。あの家の隣の人が一人暮らしで、庭で転んでしまったことがあるんですが、その人に『明日市民病院に連れていってくれ』と頼まれたんです。私は『明日ではいかん、今日行かな』と言って、車を家の前に停めて、その人が着替えたり支度したりするのを手伝っていて、ちょっと時間がかかってしまっていた。
その時にあそこの家のお父さんが通りかかっていたようで、翌日、パソコンで打たれた、黒と赤が混ざった大きな文字で、『公道はお前の駐車場じゃない』と書かれた紙が、うちのポストに入っていたんです。この辺の人でそんなことを言う人は誰もいないから、本当にびっくりしました。
ポストに紙が入っていたのを受けて、その日のうちに主人のほうからあの家に謝罪に行きました。『うちの妻は、隣の家のおばあちゃんを病院につれて行ってたんだけど、そのときに色々時間がかかってしまったらしい。申し訳なかった』と謝ったら、何も言わずに家の中に下がっていったと言っていました。それ以来怖くてね……うちはあまりあの家の人のこと話せないんよ」
候補生自身も、唐突に激高することがあったなどと報じられている。同級生の証言として、「よくわからないところでキレていた」という報道もあった。一家が周囲と孤立する中で、彼の心情に何らかの変化が起きていただろうのか。事件では、射撃の順番待ちをしている間に、規定に反した場所で無断で弾丸を装填し、制止した自衛官を突然撃ったとされている。犯行に至った背景などを含めて、真相究明が待たれる。