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北朝鮮、昨年の豪雨被害で1000人以上の犠牲者が出た鴨緑江の護岸工事に小中学生を動員 石集めのノルマで過酷作業、教育現場では混乱も

石集めの作業に学生なども動員(写真は金正恩氏/時事通信フォト)

石集めの作業に学生なども動員(写真は金正恩氏/時事通信フォト)

 北朝鮮では、昨年7月に中国との国境地帯の鴨緑江の沿岸地区の平安北道などで、豪雨による災害が発生し、1000人以上の住民が死亡または行方不明となり、避難対象になった被災者は1万5000人以上になったと伝えられている。これを受けて、今年6月初旬から鴨緑江沿いの護岸工事が開始、金正恩・朝鮮労働党総書記は復旧活動に30万人の「志願者」を動員するとしており、付近の学生なども動員して、昨年の浸水した場所などに敷き詰める石集めの作業が行われている。

 作業は学校の授業が終わる午後2時ごろから6時ごろまで毎日行われ、1人がサッカーボールほどの大きな石を5個運ぶのがノルマとなっているという。しかし適当な石を見つけられず、ノルマを達成できない学生らも多く、炎天下の作業で疲れて体を壊す者も出るなど、過酷な労働に悲鳴を上げている。米政府系報道機関「ラヂオ・フリー・アジア(RFA)」が報じた。

 鴨緑江の護岸工事は日曜日も含めて毎日行われており、対象の地域の小中高生はすべて動員が呼び掛けられている。

 今年の場合は、7月の雨季が迫っているため、授業終了後の学生も動員することになった。彼らは教師の指示で、午後2時からの4時間を労働奉仕の時間として作業をすることになっているが、学生らは力仕事には慣れていないことや、適当な石がそれほど多くないことなどから、作業は遅々として進んでいないという。

 また、石集めをしている際に手足を痛める事故が多発していることや、炎天下での作業のため、疲れがたまり、体調不良に陥る学生らもおり、父兄の間から学校に苦情が多く寄せられているという。病気を理由に学校を欠席させる父兄も出ており、教育現場は混乱に陥っているという。

 復旧作業は建国記念日(9月9日)や朝鮮労働党創建日(10月10日)までの完了を目指しており、学生や住民を含む全国的な動員が続き教育現場のみならず地域社会全体に不満が広がっているという。

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