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2025.10.09 16:00
週刊ポスト
NHK『映像の世紀』が解き明かした第二次世界大戦の真実 高精細カラー化されたプロパガンダ映像に映る国民の本音、老いて弱りゆく独裁者の姿
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1940年6月22日にフランスはドイツに降伏した。その年末、ヒトラーはフランスで開かれた空軍パイロットの食事会に参加。テーブルにはフランス産のワインがあった。ドイツはフランスでのワインの生産や取引を管理し、搾取するシステムを築き上げていた。このような利益が得られることで、ドイツ国民は戦争状態を支持し、それがホロコーストの受容や黙認に拍車をかけることになった(C)NHK

ドイツのニュルンベルクで開催されたナチ党大会でのヒトラー。1939年9月1日、ナチ・ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発した(C)NHK

35mmフィルムを高精細化することによって、ヒトラーが左手に持っているものが老眼鏡だと判明した(C)NHK

独ソ戦が始まり、1941年9月19日、ドイツ軍がウクライナの首都キーウを占領。撤退するソ連軍はドイツ軍の侵攻を遅らせるため建物に爆薬を仕掛け、遠隔操作で破壊した。写真はキーウの大通り・フレシチャーティク(C)NHK

スターリンの圧政に苦しんだウクライナの人々はヒトラーを解放者として歓迎した。配られるナチ・ドイツの旗を我先にと手にとる人々(C)NHK

1945年3月20日に撮影された生前最後の映像の中で、ハンカチを握るヒトラーの左手は震え続けていた。ニュースではこのシーンは削除された(C)NHK
