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高額当せん者が教える億万長者への道 秘訣は「バラ買い」

 恒例「年末ジャンボ宝くじ」の発売(11月24日)が迫ってきたが、過去に高額当せんをゲットしたのはどんな人たちなのだろうか。今回、滅多に知ることができない高額当せん者の肉声を入手した。

 まずは、1998年の年末ジャンボで1等6000万円を射止めた東京・練馬区の大江さん(76、ご本人の希望で姓のみ公表)。1965年に3つ子が誕生して以来、3のつく日に3か所でバラ買いする購入法を続け、偶然にも33年目の当せんだった。

「念願のマイホームを4700万円で買って、長年のアパート暮らしから脱却しました」

 椎野夕子さん(仮名・73)は2008年のドリームジャンボ宝くじで1等2億円を引き当てた。30代から宝くじを買い始めたという椎野さんは、購入窓口で98年に36歳で亡くなった長女のことを思い出したという。

「娘の享年と自分の年齢72を足して108枚を購入しようと思ったんです。いつもの通り、バラで買いました」

 当せん金は、息子の家購入の資金や亡くなった子供の供養のための寺への寄附などに使ったほかは、ほとんど定期預金に預けた。

「倹約が染みついているので、生活はほとんど変わらず、今も弁当屋でパート勤務を続けています。それでも、売り場の前を通る時は、自然に頭を下げていますね(笑い)」

 甲府市に住む山田義男さん(64)、由美子さん(62・ともに仮名)夫妻は、子育てが一段落した20年前に夫婦共通の楽しみを持とうと、ルールを決めて宝くじを買い始めた。バラを10枚ずつ、2人が別の売り場で買うというだけの決まりだが、1991年の年末ジャンボで2等1000万円を引き寄せた。

 この3組に共通するのは「バラ買い」という点である。

※週刊ポスト2010年11月19日号

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