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大前氏 酒たばこ税の根底には金持ちに対するひがみありと説明

 菅民主党政権が、税制改革に向けて動き出した。だが、大前研一氏は、それ以前に日本の税制は矛盾だらけだと指摘する。
 
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 そもそも日本の税制は実に複雑怪奇だ。酒税、たばこ税、自動車税、自動車重量税、自動車取得税、ガソリン税、温泉に入るとかかる入湯税、東京都のホテル税…数え上げればキリがない。
 いろいろな口実をつけて税金を作ってきたから種類が多すぎる。歴史的に見ると、その根底にあるのは「カネ持ちから取れ」という「ジェラシー動機」だ。

 つまり、酒を飲む人、たばこを喫う人、自動車を所有している人、温泉に入る人は贅沢で懐に余裕がある、とみなして課税している。あるいは、利益を出している大企業は裏で悪いことをして儲けているに違いない、ということで高い法人税率を課しているのだ。

 そして「ジェラシー動機の権化」が相続税である。あいつはろくに仕事もしていないのに親の遺産で高級外車を乗り回している、という類のジェラシーが背景の税金なのだ。
 
※SAPIO2010年11月24日号

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