成人女性の約20%程度が持っているという子宮筋腫。悪性化するのは0.5%以下というが、子宮筋腫とはいったいどんな病気なのだろうか。
子宮の筋肉にこぶのようなものができる病気で、経血量が多い、レバーのような血のかたまりがある、月経時に下腹部が痛むことが多い、などの自覚症状があるという。成城松村クリニック院長の松村圭子さんはこう説明する。
「筋腫のできた場所により、『筋層内筋腫』『しょう膜下筋腫』『粘膜下筋腫』の3つに分けられます。大きさはさまざまで、同時に複数できることも。経血の量が多くなり、貧血症状を起こす人も」
主な治療法は、内診、超音波などのほか、悪性との区別をつけるために血液検査やMRIを行うことも。
「筋腫が大きかったり症状がひどい場合は子宮筋腫の摘出手術になりますが、症状が特にない場合は定期検診で経過観察することも。また手術前に薬物療法で筋腫を小さくしてから手術をすることもあります」(松村さん)
※女性セブン2011年6月23日号