国際情報

中国でトマト、リンゴ、豆板醤が爆発 豆板醤は女性の目に入る

「畑が地雷原に!」。中国では5月、こんな見出しの記事が新聞各紙を賑わせた。日本でもテレビなどで報じられた、「スイカの爆発」である。だが実は、これは“氷山の一角”。中国ではあちこちでいろんなモノが爆発し、在中国の日本人の一部では往年の名作アニメのタイトルをもじって「チャイナボカン・シリーズ」なんて呼ばれているとか。さてさて、どんなものが爆発しているのか。ジャーナリストの吉村麻奈氏が報告する。

 * * *
 収穫前のスイカが次々と爆発したのは、江蘇省鎮江市や河北省保定市。畑に散布した成長ホルモン剤などの量が多すぎたために破裂し、中身が飛び散ったと見られているが、中国では果物や野菜の爆発が次々に起こっている。
 
 例えばトマト。5月20日、福建省福州市の男性が、市場で買って水洗いをしたとたん次々に爆発。男性は「スイカと同じく成長ホルモン剤の影響ではないか」と、あわててマスコミに通報したという。
 
 山東省青島市では、女性が買ったリンゴに亀裂が走って10日後にポッコリ割れた。地元の専門家は「果実の成分は時間の経過とともに変化して裂けることもある」と説明しているそうだが、こうした事件が頻発すると、食品安全への信頼は“木端微塵”である。
 
 ケガがなかったのは幸いだったが、思いもよらぬ爆発に、“痛い”思いをした人もいた。 5月7日、四川省のスーパーで、女性客がビン詰めの豆板醤を買おうと棚に手を伸ばしたその瞬間、ボン! どうもビンの中で発酵しすぎたらしい。真っ赤な豆板醤は、運悪く、女性の目に飛んだという……。

※SAPIO 2011年7月20日号


関連キーワード

関連記事

トピックス

ギャンブル好きだったことでも有名
【徳光和夫が明かす『妻の認知症』】「買い物に行ってくる」と出かけたまま戻らない失踪トラブル…助け合いながら向き合う「日々の困難」
女性セブン
日米通算200勝を達成したダルビッシュ有(時事通信フォト)
《ダルビッシュ日米通算200勝》日本ハム元監督・梨田昌孝氏が語る「唐揚げの衣を食べない」「左投げで130キロ」秘話、元コーチ・佐藤義則氏は「熱心な野球談義」を証言
NEWSポストセブン
破局報道が出た2人(SNSより)
《井上咲楽“破局スピード報告”の意外な理由》事務所の大先輩二人に「隠し通せなかった嘘」オズワルド畠中との交際2年半でピリオド
NEWSポストセブン
河村勇輝(共同通信)と中森美琴(自身のInstagram)
《フリフリピンクコーデで観戦》バスケ・河村勇輝の「アイドル彼女」に迫る“海外生活”Xデー
NEWSポストセブン
《私の最初の晩餐》中村雅俊、慶応大学に合格した日に母が作った「人生でいちばん豪勢な“くずかけ”」
《私の最初の晩餐》中村雅俊、慶応大学に合格した日に母が作った「人生でいちばん豪勢な“くずかけ”」
女性セブン
『君の名は。』のプロデューサーだった伊藤耕一郎被告(SNSより)
《20人以上の少女が被害》不同意性交容疑の『君の名は。』プロデューサーが繰り返した買春の卑劣手口 「タワマン&スポーツカー」のド派手ライフ
NEWSポストセブン
ポジティブキャラだが涙もろい一面も
【独立から4年】手越祐也が語る涙の理由「一度離れた人も絶対にわかってくれる」「芸能界を変えていくことはずっと抱いてきた目標です」
女性セブン
生島ヒロシの次男・翔(写真左)が高橋一生にそっくりと話題に
《生島ヒロシは「“二生”だね」》次男・生島翔が高橋一生にそっくりと話題に 相撲観戦で間違われたことも、本人は直撃に「御結婚おめでとうございます!」 
NEWSポストセブン
木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
《元同僚の賭博疑惑も影響なし?》大谷翔平、真美子夫人との“始球式秘話”で好感度爆上がり “夫婦共演”待望論高まる
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
男装の女性、山田よねを演じる女優・土居志央梨(本人のインスタグラムより)
朝ドラ『虎に翼』で“男装のよね”を演じる土居志央梨 恩師・高橋伴明監督が語る、いい作品にするための「潔い覚悟」
週刊ポスト