国内

無駄遣い指摘FP「コンビニおでん5個で500円は割高と気づけ」

立春を過ぎたとはいえ、まだまだ寒さが続くなか、鍋物が恋しい日も。でも一人で鍋物を作るのも材料が無駄っぽいし、家族がいてもちょっとだけおでんを食べたい…というときにちょっとだけ作るのも、というときに便利そうなのがコンビニのおでんだ。各コンビニではレジ横におでんコーナーを設ける売れ筋商品で、70円から100円前後といったところだが、実はこの値段について「高い」と分析するのは、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太氏である。

* * *
よ~く考えてほしい。寒い季節におでんを食べたくなるのは分かるが、コンビニのおでんは割高ではないだろうか。試しにセブンイレブンのHPから、おでんの種の価格を調べてみた。

・たまご 90円 
・大根 75円 
・白滝75円 
・こんにゃく75円
・がんも 110円 
・焼ちくわ 105円 
・ロールキャベツ 120円

上記は一例だが、いずれも100円前後でお手頃価格感があるのは事実。では、自分で作った場合を考えてみよう。地域による価格差がないネットスーパーを調査してみた。

・一正 おうちであったかおでん袋1袋(10種18コ)298円(標準売価は358円)
大判さつま揚、角さつま、ちくわ、ごぼう巻、ソフト三角揚、揚ボール、つみれ、赤ボール、平がんも、玉がんもの10種18コが入っている。スープ付。

上記はおでんの「セット」であるが、平均すると1コあたりの単価は16円になる(標準売価の場合、約20円)。タネの大きさは違うかもしれないが、それでもがんもや焼きちくわのコンビニの値段と比較すると明らかに安く済ませることができる。

また、大根は3分の1カットで購入したとしても、ネットスーパーでは74円で販売されていた。少なくともおでんにする場合、3分の1カットがあれば、2個以上は作れるはず。ましてや1本まるごとで購入する場合、通常のスーパーでは138円などで販売されていることから、おでんの大きさで考えた場合には1コあたり30円ぐらいでできてしまうと思われる。

このように考えると、コンビニで販売されているおでんの価格は、スーパーでおでんの種を購入した場合の2倍~5倍ぐらいの価格で販売されているといえる。作る手間はかかるものの、おでんセットをスーパーで購入し、自分で作った方がはるかに安くなる。コンビニでおでんを購入することは無駄遣いの典型例といえるであろう。

また、100円ショップに行けば、1人前のおでんが3~4種入って105円で販売されていて、これで十分だと思われる。コンビニで買えば300円以上するだろう。ましてやおやつや間食に購入するのであれば、節約をするという観点からは「買わない」という選択肢があるべきかと思う。

ファイナンシャル・プランナー 伊藤亮太
http://www.ryota-ito.jp/

<プロフィール>
年間を通して平均約70件のマネー相談(家計簿診断、資産運用相談など)を行い、FP資格関連書籍六冊、証券外務員資格関連書籍一冊、金融入門一冊等、執筆も多数。
大阪証券取引所、SBI証券、紀陽銀行等の金融機関、大東文化大、立教大学等で資産運用関連、金融業界動向の講義など多角的に活動中。
2011年秋学期からは東洋大学経営学部会計ファイナンス学科非常勤講師も務める。

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン