国内

夏の家電商戦スタート 「3Dテレビ」ならぬ「3D扇風機」が登場

「3Dテレビ」ならぬ「3D扇風機」が登場

「えっ? 扇風機で3Dって何だよそれ」「3Dって、液晶テレビの失敗が懲りてないのか」。そんな声が聞こえてきそうな新商品がシャープから発表された。発表されたのは「プラズマクラスター扇風機(3Dファン)」。注目の商品は「PJ-B2CS」で、羽根の最大直径は18㎝という小型。はたして、その勝算は? ネット文筆家の奈良巧氏が検証する。以下は、奈良氏の解説だ。

 * * *
 家電大手の赤字が酷いことになっているが、それはともかく新商品開発の歩みをゆるめてはいられない。夏を前に家電各社から扇風機の発表が相次いでいるが、驚かされたのはシャープの「3D扇風機」だ。

「えっ? 扇風機で3Dって何だよそれ」「3Dって、液晶テレビの失敗が懲りてないのか」と訝しがられる読者も多いとは思う。

 扇風機自体、発表会が行なわれることは珍しい。4月11日の午前11時より、東京・芝公園にあるオフィスビルの中で、発表会は行なわれた。発表されたのは「プラズマクラスター扇風機(3Dファン)」。

 注目の商品は「PJ-B2CS」で、羽根の最大直径は18㎝という小型。扇風機といってはいるが、部屋の空気を循環させる「サーキュレーター」的に使う商品だ。

 リリースによれば。「上下・左右、の動きを組み合わせた3次元の自動首振りで、お部屋の空気を立体的に撹拌」とある。

 簡単に言うと、商品はゲンコツを固めて真上に突き出したような形になっている。このゲンコツがグルグルと回るような感じで、上下左右に風の吹き出し方向が変わる。真正面を向いた写真はフツーの扇風機だが、動きを見ると、まったく新しい。なーるほど。これを「3D」といっているわけだ。

 気になる消費電力はわずか1.8W。これは最小風力で、首振りをしない時のものだが、いままでの扇風機の中でも最小クラス。羽根の直径が18㎝と、通常の扇風機の30㎝よりはるかに小さい商品なので、この省エネ具合は「参考記録」的なものではある。

 この扇風機は、エアコンや暖房器具の使用時に、一緒につかって部屋の空気を撹拌するのが主な使い方になる。残念ながら、エアコンをつけずに、扇風機一本でこの夏は頑張ろうという人には向いていない。そういう人は羽根の直径30㎝の扇風機を購入するべきだ。

「プラズマクラスター扇風機(3Dファン)PJ-B2CS」の発売は5月18日。予想実勢価格は2万2000円。

 扇風機の新商品の発表は、5月の連休前までに、あとは東芝とバルミューダが予想される。この2社は昨年の商品「グリーンファン2」(バルミューダ)、「サイエント」(東芝)が品切れでプレミアム価格がついた実績を持つので、2012年バージョンの新商品も期待できる。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン