国内

菊地容疑者逮捕の懸賞金 同居人の親族通報で不払いの可能性

 元オウム真理教の菊地直子容疑者逮捕や、逃亡中の高橋克也容疑者をめぐって懸賞金に注目が集まっている。警察庁は2007年4月1日、公的懸賞金「捜査特別報奨金制度」を導入している。

 国民の税金を遣う以上、公的懸賞金の対象事件になるには基準がある。殺人、放火、強姦などの凶悪事件に限定され、社会的反響が大きい、発生から半年以上を経た事件が対象だ。 警察庁関係者の説明。

「原則的に上限額は300万円。ただ、特に社会的な重要度が高い今回のオウム事件などの場合は例外的に1000万円まで増額されます」

 公的と私的懸賞金を組み合わせて増額する例もある。また情報提供したからといって誰もが懸賞金を受け取れるわけではない。

「警察関係者、共犯者、または情報を得るため犯罪に手を染めた人は不適格です。情報提供者が複数の場合、寄与の度合いに応じて、分配支払いになります」(同前)

 1982年に発生した松山市のホステス殺害事件の犯人・福田和子の逮捕では500万円を2人の情報提供者で等分、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の市橋達也が逮捕された時は1000万円を4人で分けたという。もちろん税金はかかる。

 菊地容疑者逮捕にあたっては、6月3日に警視庁を訪れ、情報提供を行なった男の存在が報じられている。1000万円はその情報提供者に渡るのか。事件を取材する新聞記者からはこんな話が洩れてきた。

「その男は菊地の同居人の親族なんです。犯人の関係者と認定されれば受け取るのは難しいかもしれない。また『私も昨年通報したのに取り合ってくれなかった』と主張する女性も現われているから、どうなるか」

※週刊ポスト2012年6月22日号

関連記事

トピックス

前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン