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「ULTRA Wi-Fi 4G」「クロッシィ」次世代通信戦争 現時点での勝者は

5月29日、ソフトバンクモバイル(以下ソフトバンク)は下り最大110MbpsのWi-Fiルータ「ULTRA WiFi 4G 102HW」を発表。6月14日にはNTTドコモ(以下ドコモ)が、ドコモのLTEサービス「クロッシィ」に対応したWi-Fiルータ「L-04D」を発売するなど、次世代データ通信規格・4G合戦が熱を帯びてきているようだ。

夏モデルに向けては、5月に各社とも端末発表会をおこなった。KDDIがサービス面の強化をうたい、ドコモはスマートフォンを強化したラインナップを発表する一方で、ソフトバンク・孫社長はプラチナバンドの獲得とウルトラWi-Fiで、エリア的にも接続環境的にも、そして接続速度においても絶対の自信をみせた。

速度については各社しのぎを削っているところだが、ソフトバンクの「ウルトラWi-Fi」は下り(ダウンロード時)最大110Mbps。ドコモ「クロッシィ」は下り通信速度が最大37.5Mbps(一部屋内最大75Mbps)であることを考えると、業界ではダントツトップの数値になる。

「ULTRA WiFi 4G 102HW」は公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」にも対応しており、全国約25万か所のWi-Fiスポットが利用可能。Wi-Fiエリアに入ると自動的に接続をWi-Fiに切り替えるため、利用者が意識せずにネットワークを使い分けられる。ドコモの「L-04D」も、クロッシィとFOMAは自動切り替え。クロッシィエリア外で「FOMAハイスピード」の場合は、下り最大 14Mbpsとのこと。

ちなみにMMD総研は3月、各社実行速度を計測。その際には「ソフトバンク ULTRA Wi-Fi 4G」が際立つ結果としながらも、「都市部の建物が林立している場所や、半地下のような場所では、3G通信、または通信圏外となり、実効速度が不安定となる場面があった」と報告。クロッシィについては「安定した通信を行える一方で、実効速度でやや物足りなさがある」とされており、プラチナバンドを獲得したソフトバンクが通信環境の整備に入った今、さらに抜きん出ることは明白。ソフトバンクの一人勝ちとなるかどうかはこれからの勝負である。

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