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《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 

ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)

ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)

 欧米で、スポーツウェアを日常使いする「アスレジャー」と呼ばれるファッションが大流行中だ。「アスレチック(運動競技)」と「レジャー(余暇)」を掛け合わせた造語で、“ジムへの持ち物が最小限で済む”という利便性により、2010年代半ばからアメリカで広がっていったとされている。 

 しかしスポーツブラをトップス代わりにしたり、ぴっちりしたヨガパンツを1枚で穿いたりするスタイルには、現地でも賛否両論がつきまとうようだ。海外事情に詳しいジャーナリストは、「オーストラリアのシドニー郊外にある州立高校が11月初旬、サイクルショーツやレギンス、首元を覆わないシャツの着用を校則で禁止しました」と語る。 

“ぴったり具合”によって、取り締まりが左右されているという。 

「オーストラリア最大規模のニュースサイト『news.com.au』の報道によると、生徒の家族らが“女子生徒が厳しく取り締まられる一方で、男子生徒は違反が黙認されている”と主張しているそうです。 

 ある女子生徒が、イギリスの全国紙『デイリー・テレグラフ』の取材に答え、『体型が重要なんじゃないか』『特定の体型の人は、胸元が開いたシャツを着ても校則違反にならないけど、バストが大きい体型の人だと校則違反になる場合がある』と証言しています」(前出・ジャーナリスト) 

 この高校は私服通学とはいえ、ホームページで以下のように服装規定が明言されている。  

薄手のタイツ、抜群のプロポーション

薄手のタイツ、抜群のプロポーション

〈露出度の高い服や丈の短い服は、学校着として適していません。タンクトップや細いストラップ付きのトップスは不可です。トップスはすべて胴体を完全に覆う必要があります。ショートパンツとスカートは太ももの真ん中までの丈でなければなりません〉(原文は英語) 

 前出のジャーナリストが続ける。 

「服装規定からすると、学校側が行き過ぎたアスレジャーを取り締まるのは妥当とも言えます。しかし、男女で許容される基準が異なるという“ダブルスタンダード”も問題視され、この問題はオーストラリア国内で注目を集めています。 

 アスレジャーという服装そのものに不快感を抱き、学校を支持する人々も多いようです。ネット上には、〈生徒や保護者は、校則が嫌なら転校すべきだ〉や〈2000年代には、こんな服装を学校に着ていくなんて考えたこともなかった〉といった声もあります」 

 いつの時代も、大人たちには受け入れがたい若者の流行がある。今はそれがアスレジャーということなのか──。

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