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リストラ面談・会社の言い分「貴方の将来を考えた説明の場」

“1万人規模の人員削減”を掲げるNECやリコーなど、いまや多くのサラリーマンにとって「リストラ」は自らの身に差し迫った危機。自分が“肩叩き”の対象となった時、企業という巨大な組織に個人としてどう対峙し、どう対処すればいいのか。まずは相手の戦法を知る必要がある。

 今回本誌は、大手メーカーから委託されたあるリストラ請負企業(対象者を退職に導き、再就職を支援する企業)が作成した、早期希望退職の対象社員に対する「部長(面談者)の心得」と題した面談の想定問答集を入手した。以下はその一例である。

Q:なぜ、私なのですか。
A:当社での将来性や、社内の他部門への配置転換の可能性などを含め、慎重に検討しましたが、社内では貴方の経験と能力を十分に活用できる貴方に適した職務がなくなってきているのが現状です。これは会社が存続していくための決定で、個人の理由によるものではありません。最大の理由は貴方の当社での将来が描けない状況にあるということです。そのため社外で貴方のキャリアを活かした将来を見出してもらった方が貴方に良いと考えました。

Q:自由意思の募集だから、あくまでも、自分で決めればいいのですね。
A:貴方の将来を考えての説明の場であり、その辺りの事情をよく汲み取って頂いてご判断ください。

Q:給与が下がっても他の職場でもいいから残りたい。
A:申し上げたとおり、社内では貴方の活躍の場がない中では、社外で活路を求められたほうがよいのではないでしょうか。

※週刊ポスト2012年10月5日号

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