芸能

ももクロの“悲願”国立競技場ライブ 五輪決定でどうなるか

 2020年東京オリンピックの開催が決定し、総額4500億円超をかけて競技場などの整備が始まる。特にメイン会場となる国立競技場の改修工事には約1300億円が投入され、開閉式の屋根を備えた収容人数8万人の新スタジアムへと生まれ変わる。

 1964年の東京五輪の際に建造された国立競技場の解体工事は2014年7月に始まる予定だが、新しい国立競技場建設によって思わぬ影響を受けるとみられるのが5人組のアイドルグループ・ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)だ。

 2012年にグループ結成当初からの悲願だった紅白歌合戦への出場を果たしたももクロ。紅白翌日にあたる2013年の元日に、動画サイト・ユーストリームで配信された生番組でリーダー・百田夏菜子は次なる目標を「国立競技場でのライブ」と宣言した。

 国立競技場は音楽イベントに貸し出されることがほとんどないことで知られる(嵐のライブは開催実績あり。今年も実施予定)が、ももクロは今年8月には日産スタジアムでのライブに約6万人の観衆を集めるなど快進撃を続け、目標達成への道を着々と歩んでいる。ところが、国立競技場の建て替えによってその道筋が閉ざされるのではないか、と危ぶまれているのだ。ももクロのファンクラブ会員はこう語る。

「ももクロはここ数年、春と夏と年末に大きな会場でのライブを行なうのが恒例になっていましたが、今年12月のライブの会場は先日、西武ドームで開催されると発表されました。つまり、解体工事が始まる前に国立でライブをするチャンスは来年春しかありません。そんな急なことが可能なのか。新しい国立競技場が完成するのは2019年の予定。人気の移り変わりが激しいアイドル界で、これから6年もトップでいられるのか心配でなりません」

 一方で、スタジアム改修は「折り込み済み」だとする声もある。芸能関係者が語る。

「五輪招致の可否にかかわらず、老朽化が進んだ国立競技場の改修は進められる予定だった。そのことを知らないで目標を定めるはずがない。8月の日産スタジアムでのライブの冒頭にはリーダーの百田が聖火台に火を灯すパフォーマンスを見せ、タレント・武井壮との徒競走、元Jリーガーたちとのサッカー勝負など五輪を意識した演出がこれでもかとされた。ももクロにとって2020年東京開催は想定されていたはず」

 ももクロのマネージャー・川上アキラ氏は東京五輪開催決定後にツイッターで、〈こりゃあ 2020年に向けてタかさんあーりんカラーチェンジ いっちゃう~〉と書き込んだ。ももクロのメンバーにはそれぞれ、百田夏菜子=赤、玉井詩織=黄、佐々木彩夏=ピンク、有安杏果=緑、高城れに=紫というイメージカラーが設定されている。タカさん(=高城)、あーりん(=佐々木)のカラーを変えるとは、「赤、黄、青、緑、黒」という「五輪カラー」にするということだと考えられる。

「あのつぶやきを見ても、川上さんが東京五輪開催を見越していたのは間違いないでしょう。そう考えると、東京五輪決定の盛り上がりの中で、来年春に改修直前の国立競技場でライブを開催する可能性はまだまだ残っていると思います。あるいは2019年に新スタジアムが完成した時に、五輪に先立ってライブをするという壮大な計画かもしれません。どちらのシナリオにせよ、相当なサプライズになるのは間違いないでしょう」(前出の関係者)

 2019年には、最年長メンバーの高城が26歳となり、グループの平均年齢は20代半ばに差し掛かる。若さと元気を前面に押し出す現在のスタイルのままでいられるのか、さらなる成長が見られるのだろうか。来年春か、2019年か、いずれにしてもファンの楽しみは尽きなさそうだ。

関連記事

トピックス

4月12日の夜・広島県府中町の水分峡森林公園で殺害された里見誠さん(Xより)
《未成年強盗殺人》殺害された “ポルシェ愛好家の52歳エリート証券マン”と“出頭した18歳女”の接点とは「(事件)当日まで都内にいた」「“重要な約束”があったとしか思えない」
NEWSポストセブン
「最近、嬉しかったのが女性のファンの方が増えたことです」
渡邊渚さんが明かす初写真集『水平線』海外ロケの舞台裏「タイトルはこれからの未来への希望を込めてつけました」
NEWSポストセブン
「父としての自覚」が芽生え始めた小室さん
「よろしかったらお名刺を…!」“1億円新居”ローン返済中の小室圭さん、晩餐会で精力的に振る舞った理由【眞子さんに見せるパパの背中】
NEWSポストセブン
多忙なスケジュールのブラジル公式訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《体育会系の佳子さま》体調優れず予定取り止めも…ブラジル過酷日程を完遂した体力づくり「小中高とフィギュアスケート」「赤坂御用地でジョギング」
NEWSポストセブン
吉田鋼太郎と夫婦役を演じている浅田美代子(『あんぱん』公式HPより)
『あんぱん』くらばあ役を好演の浅田美代子、ドラマ『照子と瑠衣』W主演の風吹ジュン&夏木マリ…“カッコよくてかわいいおばあちゃん”の魅力
女性セブン
麻薬密売容疑でマグダレナ・サドロ被告(30)が逮捕された(「ラブ・アイランド」HPより)
ドバイ拠点・麻薬カルテルの美しすぎるブレイン“バービー”に有罪判決、総額103億円のコカイン密売事件「マトリックス作戦」の攻防《英国史上最大の麻薬事件》
NEWSポストセブン
宗教学者の島田裕巳氏(本人提供)
宗教学者・島田裕巳氏が皇位継承問題に提言「愛子天皇を“中継ぎ”として悠仁さまにつなぐ柔軟な考えも必要だ」国民の関心が高まる効果も
週刊ポスト
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一(50)。地元でもショックの声が──
《地元にも波紋》「デビュー前はそこの公園で不良仲間とよくだべってたよ」国分太一の知られざる “ヤンチャなTOKIO前夜” 同級生も落胆「アイツだけは不祥事起こさないと…」 【無期限活動停止を発表】
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン