「グランプリの『さのまる』は昨年、かなり組織票を固めて挑んだにも関わらず4位に終わった反省点から、積極的に県外のイベントに出演し『くまもん』など他のゆるキャラと仲良くして人気を高めました。一方、最後までグランプリを争った2位の『出世大名家康くん』は他のキャラとの交流が少なかった。他地域での知名度が極端に低いため、組織票のイメージが強く出て反感を買ってしまいグランプリを逃しました」(犬山さん)
犬山さんが、これから人気が高まりそうだと予想しているのは高知県須崎市のキャラクター「しんじょう君」だ。鍋焼きラーメンの帽子をかぶったニホンカワウソで、イベント出演だけでなくTwitter、Facebook、ブログのすべてを頻繁に更新して活発に活動している。
「『しんじょう君』はSNSでも頑張っていて、リプライも多いですしネット住民が好みそうなネタ的な投稿が多い。ゆるキャラが登場するイベントでは鍋焼きラーメンの帽子を他のキャラにかぶってもらうパフォーマンスをしています。他のキャラと仲が良い様子は今のゆるキャラ人気に必須です。諸条件をクリアしている『しんじょう君』は地元以外のファンも獲得して『さのまる』のように伸びていくと思います」(犬山さん)
いまや推定で3000~4000もあるというゆるキャラ。来年のグランプリでは組織、人気、コミュニケーション力など総合的に秀でているどんなキャラクターが1位を獲得するだろうか。