予めプロが選んでくれた組み合わせがあれば、ビギナーにとっては始めやすいし、パッケージの説明文を読みながら、“自分の投資の方向性”を整理するのも良いだろう。しかしここで、2つの疑問が発生する。まず1つは“そのパッケージを選んだら、ずっとそのままにしておけばいいのか? それとも自分でストラテジーを入れ替えたりしてみても、大丈夫なのか?”という点。
「パッケージではありますが、ご自分でストラテジーを入れ替えすることは可能です。また、私たちも市場の状況を見ながら、それぞれのパッケージで“こう入れ替えた方がいいですよ”というアドバイスをご提供します。そのアドバイスに従ってストラテジーを変更しても良いですし、“状況を把握するのに多すぎるから、減らそう”とか、“このストラテジーが気になるから、1つ増やそう”といったアレンジも自由です」(田中さん)
「入れ替えをする際に気をつけておきたいのは、ストラテジーの評価をする時の『期間』についてですね。ストラテジー選びをする時、長期での実績で選んだ場合――例えば90日の取引き実績で“これにしよう”と決めたら、90日の運用結果で善し悪しを判断するというのが、大切だと思います。
90日の結果で選んだのに、2週間程度の実績で“結果が悪い”と判断して入れ替えてしまうと、そのストラテジーの良さが発揮される前に、切ってしまうことになるからです。短期間で入れ替えすぎるのは、オススメできません」(原田さん)
そしてもう1つの疑問は、ズバリ予算のこと。実はそれぞれの「ストラテジーパック」に記載されている「推奨保証金額」が、全て7桁――100~300万円なのだ。ビギナーが最初に“チャレンジしてみようかな”と思える目安は、30万円くらいまでではないだろうか。
「この推奨保証金額の目安というのは、それぞれ1万通貨単位で投資して、かつよほど大きなドローダウン(失敗)が全部のストラテジーで起きても大丈夫――といった、最悪のケースを想定しての保証金設定です。提示金額がないと、そのストラテジーパックを運用できないわけではありません。
例えば、それぞれの投資を1万通貨ではなく、1/10の1000通貨(1K)から始めることが可能です。その場合には、記載されている推奨保証金の1/10――10数万~30万円あれば、同様に“最悪のケースに備えた”状態で取引きできますよ」(原田さん)