今回の河南省での事故で、ネット上では同型機を使用していることに批判が殺到。
「負傷者が出なかったのは幸いだけど、問題を甘く見てはいけないよ」「明日、鄭州空港から旅立つんだ。神様、どうかご加護を」という常識的なコメントはまだしもましな方だ。
「国産旅客機に対する信用は失墜した」「中国製なんて笑い話だろ」「毎回毎回、国内外で恥をさらすな」「国産なんて、怖くて乗れないよ」
いずれも、中国の国産旅客機への不安を隠さないコメントばかり。
この事故でとばっちりを受けているのが、中国が国家の威信をかけて開発している中国初の国産ジェット旅客機「C919」だ。同機は2010年11月、広東省珠海で開催された航空見本市で原寸大モデルがお披露目され、今年はテスト飛行を経て安全性を確認したあと、2016年に市場デビューし、海外にも輸出する予定。
しかし、今回の事故で、中国産旅客機への不安が的中した形となり、国際市場では売れないのではないかとの不安が高まっている。
ただ、中国の旅客機の需要は大きく、今後 20 年内に新たに航空機4330 機が必要との試算もあることから、中国の航空会社が購入し、航行させることになりそうだ。
しかし、ネット上での国産機の安全性を疑問視する声からも、実用化は難しく、本格デビューするには安全性を証明してからでないと難しく、今後かなり時間がかかるとの見方が有力だ。