ライフ

筋力と免疫機能は別もの? 運動する人の感染リスクを検証

 味の素や明治、日清食品ほか大手飲食品メーカーで、スポーツ振興に力を入れている企業は数多い。その中でヤクルトもまた、多くのスポーツでスポンサードや商品協賛などを行なっている企業のひとつだ。

 すぐに思い浮かぶのはプロ野球チーム・東京ヤクルトスワローズだが、それ以外にも陸上・ラグビーといった実業団チームを持ち、J2・ジェフユナイテッドのオフィシャルスポンサーでもある。そんなヤクルトと関わりが深いのが、実は水泳競技。2005年からFINA(国際水泳連盟)とパートナー契約を結び、国内では2006年よりシンクロナイズドスイミング日本代表のトップパートナーに。そして2014年4月からは、競泳日本代表のスポンサーになることも決定した。

 FINAオフィシャルドリンクとして、世界水泳選手権大会、世界短水路選手権大会に大量のヤクルトを提供し、既に世界のトップスイマーがこぞって飲用。今後はロンドンオリンピック競泳で活躍した日本代表選手も、体調管理のため積極的に飲用していく予定だ。

 スポーツ選手の健康管理に、なぜ「ヤクルト」=乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株(以下、乳酸菌 シロタ株)」なのか? 2010年イギリス・ラフバラ大学において、スポーツ選手を対象にした珍しい臨床実験が行なわれた。

 このラフバラ大学は、オリンピックメダリストを数多く輩出するほか、スポーツ科学の研究で国際的に評価を受けている総合大学。臨床実験を行なったグリーソン教授は、同大学の持久系スポーツ選手である自転車部・トライアスロン部・陸上部(中長距離走)・水泳部等に所属する運動選手84名を対象に、ヨーロッパで市販されている「乳酸菌シロタ株」が入っている乳酸菌飲料の飲用試験を実施した。

 臨床実験の内容は、無作為に分けられた選手のうち、半数は「乳酸菌シロタ株」の乳酸菌飲料を、残り半数は「プラセボ」飲料(色や風味は同じで「乳酸菌シロタ株」を含まないもの)を16週間摂取。1週間ごとのアンケート調査を行い、試験開始前、8週目、16週目に血液と唾液を採取し、免疫パラメーターに対する影響を調査した。競技会の参加などで、実験の参加を途中辞退した選手もおり、最終的には58名のデータが集められた。

関連記事

トピックス

米倉涼子
《新情報》イベントのドタキャン続く米倉涼子を支えた恋人の外国人ダンサー、日本を出国して“諸事情により帰国が延期”…国内でのレッスンも急きょキャンセル 知人は「少しでもそばにいてあげて」
NEWSポストセブン
約250人が列席した。大山さんが好きだった紫と白の花が飾られた祭壇の前で挨拶をする毒蝮三太夫さん(左)と十朱幸代さん
《大山のぶ代さん、一周忌追悼》26年間親しまれた、あなたの「ぼく、ドラえもん」を忘れない
週刊ポスト
出世街道を突き進む二所ノ関親方
《相撲協会、理事選のゆくえ》大の里の横綱昇進後初Vで注目が集まる二所ノ関親方の出世街道、飛び級で抜擢の可能性も ライバルだった元横綱・白鵬が退職したのも追い風
週刊ポスト
小川晶市長“ホテル通い詰め”騒動はどう決着をつけるのか(左/時事通信フォト)
《前橋・小川市長 は“生粋のお祭り女”》激しい暴れ獅子にアツくなり、だんベぇ踊りで鳴子を打ち…ラブホ通い騒動で市の一大行事「前橋まつり」を無念の欠席か《市民に広がる動揺》
NEWSポストセブン
歴史ある慶應ボート部が無期限で活動休止になったことがわかった(右・Instagramより)
《慶應体育会ボート部が無期限活動休止に》部員に浮上した性行為盗撮疑惑、ヘッドフォン盗難、居酒屋で泥酔大暴れも… ボート部関係者は「風紀は乱れに乱れていた」と証言
NEWSポストセブン
元大関・貴景勝
断髪式で注目の元大関・貴景勝 「湊川部屋」新設に向けて“3つの属性の弟子”が混在する複雑事情 稽古場付きの自宅の隣になぜか伊勢ヶ濱部屋の住居が引っ越してくる奇妙な状況も
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン
本誌直撃に“対立候補レンタル”を否定していた田中甲・市長(左)
《音声入手スクープ》市川市の田中甲・市長、市長選で“ダミー対立候補レンタル”の証拠音声 「もう一人立てましょう」「それ込みで2000万円渡した」
週刊ポスト
香川県を訪問された秋篠宮妃紀子さまと次女・佳子さま(2025年10月3日、撮影/JMPA)
《母娘の秋色コーデ》佳子さまはベージュ、紀子さまはホワイトのセットアップ アクセサリーはパールで共通もデザインで“違い”を見せられた
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
《女優・米倉涼子に異変》体調不良でイベント“ドタキャン”が相次ぎ…8月からインスタの更新はストップ「お答えいたしかねます」回答
NEWSポストセブン
永野芽郁に業界からラブコール
《金髪写真集をフィリピンで撮影済み》永野芽郁、すでに民放キー局から「連ドラ出演打診」も…今も業界から評価される「プロ意識」
NEWSポストセブン
“ラブホテル通い”を認めた小川晶・前橋市長
《前橋市長が利用した露天風呂付きラブホ》ベッド脇にローテーブルとソファ、座ると腰と腰が密着…「どこにどのように着席して相談したのか」疑問視される“部屋の構造”
週刊ポスト