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《大山のぶ代さん、一周忌追悼》26年間親しまれた、あなたの「ぼく、ドラえもん」を忘れない

約250人が列席した。大山さんが好きだった紫と白の花が飾られた祭壇の前で挨拶をする毒蝮三太夫さん(左)と十朱幸代さん

約250人が列席した。大山さんが好きだった紫と白の花が飾られた祭壇の前で挨拶をする毒蝮三太夫さん(左)と十朱幸代さん

 アニメ『ドラえもん』のドラえもん役を26年間務め、2024年9月29日に老衰で永眠した、大山のぶ代さん(享年90)を偲ぶ会がしめやかに開かれた。

 発起人として挨拶をした毒蝮三太夫さんは家族ぐるみで長年付き合ってきた。大山さんは毒蝮さんに昭和11年生まれの同い年だと言い続けてあの世に旅立ったが、「俺より3つも上だった」と毒蝮節で列席者を笑わせた。

 10代の頃から親友でよく遊んだという十朱幸代さんは「しょぼんとしているところを見たことがない」「遊びも一途でしたが、仕事も一途。ドラえもんの声を担当するようになってから、ドラえもんのことがすごく好きになっちゃって、ドラえもんと一体化していました」と振り返った。

野村道子さん(右)と共に手を合わせた野沢雅子さんは「ペコはキャラクターの中で生き続けるのでさよならは言いません。長いことありがとう」と語った

野村道子さん(右)と共に手を合わせた野沢雅子さんは「ペコはキャラクターの中で生き続けるのでさよならは言いません。長いことありがとう」と語った

『ドラえもん』のしずか役を務めた野村道子さんは「とにかく大きい人だった」と語り、「今もあなたに会いたいわ」としずかの声で追悼。誰もが「大山さん」ではなく「ペコ」と愛称で呼び、故人を偲んだ。

 唯一無二の声で日本人を元気にしたドラえもんとして、気さくで面倒見のよい姉御肌の大山のぶ代として、多くの人に愛された生涯だった。

※週刊ポスト2025年10月17・24日号

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