診療科の多様化により、「病気ごとに行く病院を選ぶこと」ができ、「飼い主の選択肢が増えること」はいいことだが、獣医療が高度化し、専門的になればなるほど、それぞれの獣医師が持つ知識や技術のレベルを、一般の飼い主さんが見極めることは難しくなる。専門医や認定医の肩書きが今後は選ぶ基準のひとつにはなっていくだろうが、現在は過渡期にあり、これだけで判断することは、まだ十分とはいえない。
そこで、現時点では、獣医療の現場を知っている獣医師たち自身が、「自らの分野で優秀と考える獣医師」を選ぶ方法がいいのではないだろうか。『犬の名医さん100人データブック』編集部は、大規模アンケート調査をした上で選ばれた獣医師たちを1人ずつ半年以上をかけて面談取材。同書では、プロである獣医師たちが自ら初めて選んだ「犬の名医さん100人」を一挙公開している。
※『犬の名医さん100人データブック』(小学館)より