「『もむ』『こする』『引っ張る』が耳ヨガの基本動作で、耳全体を柔らかくする基本コースが8通りあります。全身の血行がよくなり、身体がぽかぽか温まります」
耳全体を柔らかくする基本コースの8通りの動きはそれぞれ、【1】耳の中部をもみ、【2】耳の中部を後ろに引っ張るのは肩こり、腰痛、内臓の不調に効果的、【3】耳の上部をもみ、【4】耳の上部を上に引っ張ると足のむくみ、膝の痛み、股関節の痛みに効果的、【5】耳の下部をもみ、【6】耳の下部を下に引っ張ると眼の疲れ、頭痛、首の凝りに効果的、【7】耳全体を指ではさみ、【8】耳全体を指ではさんだまま上下にこすると血行促進、冷え症改善、眠気解消に効果的だという。
動作によって期待される効能が違う。身体のどこかに痛みを感じる際は「もむ」、リンパや血の巡りを改善して心身ともにリフレッシュしたい際は「上下にすばやくこする」、各部の可動域を広げたい際は「引っ張る」刺激が効果的となる。
「こする場合は、1秒間に4回上下するスピードを目安に。東洋医学では、耳全体で『腎(生命力全体)』を表わすとされています。生命力とはつまり、精力。息を強く吐きながら両耳を上下にすばやく100回ほどこすると、腎の力が高まる。男性機能の強化も期待できます」
※週刊ポスト2014年4月4・11日号