さすがに巨大マーケットであるブラジルを敵に回すのはまずいと思ったのだろう。ヒュンダイはキャンペーンを取り下げ、違う形のプロモーションを始めた。
まず7月13日までに購入した車についてはブラジルが優勝するかどうかにかかわらず保証期間を6年に延長すると表明。さらに、同社のウェブサイトでクーポンを手に入れて試乗した人にはW杯の入場券などが当たるキャンペーンに変更した。
ブラジルサッカー連盟のマーケティング担当者は本誌の取材に「われわれが契約しているのはフォルクスワーゲンです」とした上で、「あれは、連盟の問題ではなくヒュンダイの問題でした。が、今はもう解決した問題ですからコメントする必要はありません」と大人の対応を見せた。
ヒュンダイ本社の担当者は抗議があったことを認めた上で「現在はブラジルサッカー連盟とコミュニケーションが取れています」と回答した。
※SAPIO2014年7月号