このぐらい言えば、こういう状況で抱かれがちな「たまに手伝ったからって大きな顔しないで」といった類の反発をかわしつつ、「ウチの夫、なかなかいいとこあるかも」と思ってくれそうです。さらに「家事ハラ」という言葉の広がりを受けつつ、
「最近は『家事ハラ』って言葉があるらしいけど、教えてもらっているのにいちいちヘコんじゃうなんて、最近の男はひ弱すぎるよね。俺はちゃんと、キミが俺のためを思って言ってくれているのはわかっているし、ありがたいと思って受け止めてるよ」
そう言って「家事ハラ」にヘコむ若い男(というイメージ)を踏み台に、自分の株を上げてしまいましょう。もちろん、今まさに妻がやっていることこそが「家事ハラ」なのですが、だからこそ「これは違うけど」と区別することで安心してもらえます。しかも、こっちの指摘を大らかに受け止めてお礼を言っている姿を見て「ウチの夫、なかなかできた人かも」と感激してくれるに違いありません。
なんのためにそこまで頑張るのか、そこまで必死に妻のご機嫌を取ってどんないいことがあるのか、それは言いっこなしです。強いて言うなら、そこに大人として乗り越えるべき山があるからです。躊躇してはいけません。根性でイッキに突き進みましょう。たとえ真っ白な灰になって燃え尽きることになろうとも。まさにカジハライッキ。