また、日本オートキャンプ協会広報担当の境廣明氏はこう分析する。
「欧米のアウトドア文化で育まれたキャンピングカーは、“贅沢で夢のある乗り物”というイメージが強く、かつては大きくて高価なものが好まれていました。しかし、輸入車両を取り扱う専門業者が国産に力を入れるようになったため、日本の道路事情に合った、現実的な価格・サイズのものが増えてきました。軽キャンパーはその最たるものといえるでしょう」
軽キャンパーが「安い」のは、購入価格だけではない。
「軽キャンパーの燃費は、13~15km/リットル。現在ファミリーカーの主流である5ナンバーサイズのミニバンは、ハイブリッドカーでもない限りせいぜい10km/リットルですから、ガソリン代が高騰している今、この差は大きい。さらに、軽貨物登録ですから税金も安い。
商用ワンボックスを改造した4ナンバー(自家用軽貨物)登録車の場合、自動車税は年額4000円(2015年4月1日以降5000円)、重量税が6600円(24か月分)、自賠責保険は2万7240円(25か月分)。これがミニバン(エコカー減税非対象車)だと、自動車税は年額3万9500円、重量税が3万2800円(24か月分)、自賠責保険は2万8780円(25か月分)。維持費の安さも明白です」(前出・櫻井氏)
※週刊ポスト2014年8月15・22日号