ただ、ブラック企業に対して安心して良い状態ではないと私は考えています。なんせ、新卒の学生は就業経験がないことも多く、社会人の言うことを鵜呑みにしやすいわけです。学生を騙すことは簡単です。
起こりえることで言うならば、ホワイト企業だと思って就職した企業がブラック企業化するという問題です。業績が好調なのにも関わらず、人手不足となるために、従業員の負荷が増してしまうというわけです。なんとしてでも、オーダーに応えないといけないために、過重労働になったり、マネジメントの仕組みが崩壊していくというわけです。
個人的には、ブラック企業を完全に見破ることは困難ですし、優良企業のブラック部署、ブラック上司なども存在するので、労働法などワークルールに詳しくなる、サービス残業、パワハラ・セクハラ、不正の強要などに直面した場合、記録を残すこと、専門家に相談するなどの努力が必要でしょう。
求人が回復したこの局面は、ブラック企業に人がいかなくなる、企業も人を獲得するために浄化せざるを得なくなるなど、ブラック企業撲滅のチャンスではあるのですが。
就活生は引き続き安心せずに、見分けるコツ、もしブラック企業に入ってしまった際の対応策などを研究するべきですね。