1999年に日本に登場したデビットカードだが、かつては利用可能店舗数が限られるケースや提携金融機関による利用可能時間の制限――といったデメリットがあった。その後、2006年に大手カードブランド・Visaがデビットカードサービスを日本で提供開始。利用可能な時間や店舗は基本的にVisaカードと同様であり、都市銀行や流通系銀行なども発行を開始したことからより身近になった。
横山さんが「Visaデビットカード」を推す理由は、管理機能性の高さ。メールで使用状況を知らせてくれるほか、利用記録のダウンロードも可能。現金で支払ったものを自分で管理するのと違って、面倒な家計簿やレシート収集も必要なく、コンビニなどで払う数百円まで、きちんと管理できる。
「主婦の方の家計管理だけじゃなく、“クレジットカードは持ってないけど、ネットショッピングでカードが必要”という人。15歳(高校生)以上から作れるカードなので、お子さんの金銭教育や仕送り用の口座として、利用確認メールを共有するといったケースにも適していますよ。実際うちの大学生と高校生の娘にも、使わせています。あと個人事業主の方が、仕事の経費と生活費を分けて管理するのにも、便利だと思います」(横山さん)
では夫視点の場合、月の小遣いを「仕事用」「それ以外」と分け、仕事用の利用状況を夫婦で共有して、「今月は出張も多かったし、ちょっと後から足しておいてあげたわよ」など“デキる妻”ぶりを発揮してもらう――なんてパターンは、あるのだろうか?
「交渉次第……じゃないですか?(笑)ただお小遣いの使い方を夫婦で共有するというのは、後ろ暗いことがない証明にもなるので、いい使い道かもしれませんね」(横山さん)