(3)いつでも充電できる体制を整える
 とはいっても、定期的に自分でアプリの状況をみるような面倒なことをしたくないし、できないという人も少なくない。その場合は、あきらめてこまめに充電ができる体制を整えておこう。予備バッテリーとケーブルを準備し、バッテリーが空になってしまったら最寄りの充電可能な場所へ移動する。「電源カフェ」(iPhone、Web版)や「モバイラーズオアシス」(iPhone、Android、Web版)などで探すことができる。

 上記のいずれの作業もしたくないという場合は、思い切ってバッテリー交換か機種変更をおススメする。バッテリーは消耗品であり、充電を繰り返すと劣化する。新品に交換されれば、見違えるようにバッテリーの持ちはよくなるからだ。iPhoneユーザーはAppleCare+に入っていればお得な価格でバッテリー交換ができるケースもある。

「同じ機種を2~3年使うなら、修理サポートを延長できる有料のAppleCare+に入っておいて損はないと思います。1回につき7800円で修理できる延長保証は貴重です。バッテリーについては製品仕様の50%以下の能力しか発揮しない場合という制限つきになりますが、画面が割れたときに修理をお願いしたとき、一緒にバッテリーも交換してもらえました」(iPhone5を修理に出したシステムエンジニア)

 スマホのバッテリー問題は、大学生が言うようにダイエットと似ている。気にするほどストレスの原因となり、工夫や不便を気にしなければ、それほど大きなストレスにならない。結局は、どの程度の使い勝手を許容するか決めておくことが肝心となる。

 振り返れば、Androidユーザーは常にバッテリーと格闘してきた。一晩中充電しても、昼には残量が風前の灯火となるのは新品でも当たり前だった。そのため電源管理アプリが数多くリリースされ、かわいいキャラクターを育てるゲームで最適化と節電を同時に行える発展形も現れた。最近では「バッテリー長持ち・節電 Yahoo!スマホ最適化ツール」がリリースされると、手軽さが評判を呼び、4か月半で100万ダウンロードを突破、今では300万超ダウンロードされる人気アプリとなっている。

 残念ながら、iPhoneではまだ誰もが知る定番化した節電アプリは見当たらない。しかし、iPhone6シリーズで大画面になったことで、バッテリーが大型化したとはいえ電力消費がすすむのは避けられないだろう。iPhoneのバッテリー節電管理アプリは、これから発展する分野となりそうだ。

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