自作のスタンプを登録し、審査に通れば販売できるLINEクリエイターズスタンプ。そのスタンプは、プロアマ問わず、誰でも作成できる。
絵が下手でもそれが味になり、人気が出るケースがあるから、アイディア次第で稼げる。そんなこともあってか、独特のゆる~い絵柄でネット上では、“田辺画伯”と呼ばれている俳優の田辺誠一(45才)も、自身のイラストを、LINEクリエイターズスタンプにする意向を表明した。
田辺画伯作なら何もしなくても売れるに違いないが、無名の私たちじゃ無理? なんてことはない。人気のスタンプには特徴があると、LINEスタンプ企画チームマネジャーの渡辺尚誠さんは言う。
「誰もが使いやすいものよりも、家族間、夫婦間、ママ友同士など、使う相手が絞られたものを想定して作られたスタンプの方が、使い勝手がよいようで人気がありますね。
また、方言やご当地ものはその土地になじみのある人にとっては、“あるある”みたいな感じで支持も高い。あとは言葉の選び方よりも、“了解”や“OK”だけでなく、具体的なシチュエーションで使えるもののほうが、売り上げ上位に来ることが多いんです」(渡辺さん)
他にも動物ものや安否確認できるなど、よりシチュエーションを絞ったものが人気だ。
では、実際にクリエイターはどのような狙いで作っているのか。『アメリカンポップ関西弁』スタンプの制作者・小嶋わにさんは、かわいくて面白がってもらえるものを意識したという。そんな小嶋さんの思惑が通じたのか、発売後、2~3週間で、週間ベスト10の見事1位にランクインした。
「私が実際に買いたいなと思う他のクリエイターズスタンプは、シンプルな線だけでも味わいがあるものや、ちょっと変わったメッセージ文を載せているもの。絵の上手下手よりも、アイディア勝負なんだと思いますね」(小嶋さん)
※女性セブン2014年11月6日号