運動会など動きのある撮影はどうか。どうしてもゴールの瞬間を正面から撮りたくなってしまうが、あえてそこを外す。
「足の遅いお子さんもいるでしょうから、スタート直後、他の子と引き離されていない競い合った表情や場面を横から狙うほうが、良い表情や迫力ある写真になる。また、運動会は撮影場所の制約があるケースも多いので、200~300ミリの望遠レンズが欲しいところです」
続いて風景写真。ポイントは朝夕を狙うことだ。
「光と影の陰影がはっきりしやすいので、被写体の立体感が増してドラマチックな写真に仕上がります。その際は三脚を使用すればブレが少なく、写真のクオリティが高まります」
花や昆虫を接写したい人にはマクロレンズ(被写体を2分の1倍から等倍で撮れるレンズ)は必需品だ。
「マクロレンズを使えば、より被写体に迫った大迫力のある撮影が可能になります。近接撮影ほどピントを合わせる範囲が狭くなるのでカメラを三脚に固定した方がぐっと楽に撮影できます。入門機といえどカメラ機材は安いものではないので、自分が何を撮影したいのかを考えて、その都度、必要な機材を買い足せばいいでしょう」
家電量販店やカメラメーカーなどでは、初心者向けのコンテストを幅広く開催している。目標にしてもいいだろう。
イラスト●スズキサトル
※週刊ポスト2014年12月5日号