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復活するガラケー あえて選んでいる人は3種類に分けられる

●使い分け型
 外出先でも簡単に調べものができ、書類作成も可能だとスマホを導入した。ところがスマホでは使い勝手が悪く、その機能を補うタブレットが急速に普及率を上げている。タブレット使用者は端末によって機能を明確に使い分けるので、ガラケーと2台のモバイルを併用する。使い分けする人へ向けて、SIMフリーブランドfreetelから本体5980円(店頭想定価格)のガラケー『Simple』が2月中旬以降に発売される。

「freetelのユーザーには20~30代の男性が多く、必要最低限のものをリーズナブルに提供する弊社の理念に共感してくださっているようです。当初の発表よりも発売が遅れていている『Simple』ですが、毎日お客様から問い合わせがあります。お話ししていると、通話できればネット機能はいりません、とおっしゃるお客様が一定数いらっしゃることがわかります」(プラスワン・マーケテイング株式会社freetelカスタマーサポート担当者)

『Simple』は通話とショートメッセージ機能に特化したSIMフリーガラケーだ。Bluetooth接続対応なので、ハンズフリー通話も可能。freetelブランドのSIMカードだけでなく、NTTドコモやソフトバンクのSIMカードも使用できる。ガラケーと組み合わせる使い分け型の人たちにとって、選択肢が増えるのは朗報だ。

●出戻り型
 2008年にiPhoneが日本で発売されたことでガラケーからスマホへ乗り換える人が急増し、2010年に初代Xperiaが登場して加速、一昨年暮れから各種調査で発表されるスマホ普及率が次々と5割を超えた。その流れにのって、とりあえずスマホへ機種変更した人たちからガラケーへ出戻る人が出始めている。

「結局、スマホとして使わないんですよ。操作が複雑でメールも使いづらい。LINEを使いたいから次もスマホと言っている友だちもいるけれど、私の場合は家族がLINEを使わないんですよね。だったら、維持費も安いガラケーでいいかなと思って、機種変更から2年を待って、スマホからガラケーへ戻りました」(50代主婦)

 スマホといえば、アプリをダウンロードして好みの機能をカスタマイズしてゆくのが醍醐味だ。ところが、日本ではアプリ・コンテンツへの積極性が低く、まったくダウンロードしない人が20%にも及ぶ(前出「世界モバイル利用動向調査2014」調べ)。一方でシンガポールや韓国のようにスマホ普及率9割超の国ではアプリを追加しない人は各々2%、4%しかおらず積極的だ。アプリを使わないなら、ガラケーに出戻るのは当然だろう。

 タイプは異なるが一定数のユーザーが存在するガラケー。彼らに応えるかのように、各携帯キャリアも一年に一度はガラケーの新機種を発売するサイクルをつくりつつある。これからのガラケーは、1990年代に見られた高機能化とは異なる、使いやすさを中心とした進化を続けそうだ。

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