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SHAKE SHACKにCarl’s Jr.も 外資系バーガー続々上陸の背景

 地理的に効率がいい――つまり人口が密集していれば集客はしやすい。少なくとも初期は需要が供給を上回ることが予想される。つまり、PR効果の大きい「行列」を獲得できる。その状態で一定のクオリティを保てば、規模の拡大につながる。万が一、前提条件が激変したとしても、1店舗ずつの出店ならばダメージを最小限に抑えた状態で撤退できる。

 しかも2020年には東京で五輪が開催される。数年後に、さまざまな形で東京の風景が世界に発信されることを考えると、このタイミングでの日本進出は各バーガーチェーンにとって、まさに垂涎モノ。

 実際、各チェーンの日本進出決定の発表時期は、「カールス・ジュニア」2014年12月、「シェイク・シャック」今年の2月。ハンバーガーチェーン以外でも4月21日に東京・渋谷にオープンするメキシカンファストフード「Taco Bell(タコベル)」のフランチャイズ契約締結も今年の2月。東京五輪の開催が決定されたのは2013年9月だから五輪開催決定が各チェーンの日本進出の背中を押した可能性は高い。
    
 1971年にマクドナルドが銀座に一号店を出店して以降、日本の都市の風景は変わった。京都大学の藤井聡教授は、自身の論文内で「「マクドナルド化」する社会の中で、良質な風景が破壊され,画一化していく過程を「風景の近代化」と呼称」した。マクドナルドが勢いを失い、新たなバーガーチェーンが上陸する。東京五輪までの数年で、この国の風景はどのように変わっていくのだろうか。

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