特に、IT、外資系企業や勢いのあるベンチャー企業などは、いつまでも新入社員気分でいると、あっという間に同期との給料格差が広がってしまうという。
「日本企業は実務経験がなくてもそれに準じる知識や意欲を評価する〈ポテンシャル採用〉が一般的ですが、最近は大手企業の中にも外資系並みの〈JOB型採用〉を取り入れるところが増えてきました。
つまり、学生時代から語学に堪能なグローバル人材や、コンピューターに精通した人など、事業戦略のターゲットに合わせて学生を絞り込む“新卒即戦力人材”の採用にシフトする企業が登場しているのです。
そういう会社では、入社して1年もたたないうちから専門性や具体的な能力を求められ、すぐに給料の評価基準に結び付いてしまいます」(溝上氏)
新人だからといって「給料は一人前、仕事は半人前」では済まされない厳しい時代なのだ。