酒や食料品が置いてある店内の左奥の一角が角打ちスペースになっている。
「このスペースだけ照明を落としてくれているんです。角打ちじゃないお客さんも来ますからね。どちらにも気を使わせない配慮でしょ。落ち着きますよ」(40代、商社)
そんな隠れ家のもう一つの魅力は、初枝さんの作る料理だ。
「長野オリンピックのときに、1000人以上が参加したノルウェーサーモンレシピコンテストというのがあって、私それに優勝したんです」(初枝さん)
常に15種類以上のメニューが棚に並んでいるが、「これがね、ユニークというか、珍しいというか、バイキング方式で選ぶんですよ。食べたいものを好きなだけ取って量りに乗せて、自己申告するんです。角打ちもこうなるとお洒落ですよね」(50代、金融業)
鶏の唐揚(2個刻みキャベツ付き250円)、ミックスベジタブルレモンソースがけ(一盛り310円)などが女将の自慢料理で、客の人気も上位だそう。