「合葬」の舞台挨拶に出たオダギリジョー(2015年9月)

「合葬」の舞台挨拶に出たオダギリジョー(2015年9月)

「オダギリさんは、入院当初は香椎さんと一緒にAちゃんに付き添っていたんですが、19日からはドラマのロケ撮影のため、山形県に行っていたんです。容体が急変したという知らせを受けて、急遽東京に戻ってきたものの、病室に着いた時には、もう息子さんの体は冷たくなっていて…。ベッドの脇で、最期を看取った香椎さんは抜け殻のようになっていたそうです」(前出・香椎の知人)

 病室にはふたりの親も駆けつけていたが、みな言葉すら発せぬまま、無慈悲な運命に打ちひしがれていたという。

「自宅のマンションの部屋中に飾り付けをして、家族みんなでAちゃんの1才の誕生日を祝ったばかりだったんです…。5月5日には端午の節句も控えていたのに…。4月21日にAちゃんが無言の帰宅をしてからは、香椎さんもオダギリさんも、24時間ずっとAちゃんの側から離れませんでした。最後の親子の時間を、噛みしめるように過ごしていました」(前出・オダギリの知人)

 通夜の翌日、自宅マンションに到着した霊柩車に、家族の手によって、たった90cmほどの小さな白木の柩が運び込まれた。

 次男の亡骸は東京・品川区の桐ヶ谷斎場に運ばれ、荼毘に付された。火葬中の40分間、控室で待機していた家族は、みな無言だった。だが、4才の長男だけは無邪気な様子を見せていたという。

「どこまで弟の死を理解していたのかはわかりません。でも、この日の夜、Aちゃんと一緒に過ごしていた子供部屋で、兄弟揃って大好きだったアニメを静かに繰り返し見続けていたそうです。そんな長男の姿を見て、香椎さんは涙が止まらなかったそうです」(前出・香椎の知人)

※女性セブン2015年5月14・21日号

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