ビジネス

日本株 年末まで2万5000円、来年~再来年3万円の展開予測

 ギリシャや中国の金融危機にもかかわらず日本株が堅調だ。その強さの背景には、日銀のETF(上場投資信託)買いに加え、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめとする年金マネーが相場を下支えする構造がある。

 日本企業の業績も好調に推移しており、前期(2015年3月期)に続き、今期(2016年3月期)も過去最高益を更新する見通しだ。また、今年10月に予定される日本郵政グループ(日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)の大型上場によって50万人もの個人投資家が生まれるといわれる。個人投資家が主役の株ブームに火を点ける可能性があるというのだ。

 好材料が目白押しの日本株の展望について、「年末までに日経平均2万2000円台が望める」と多くの専門家が予想しているが、それを上回る「2万5000円」を見据える声も少なくない。岡三オンライン証券営業推進部長の稲田弘文氏の予想だ。

「日経平均はアベノミクスに対する期待から第1波である理想買いで始まり、9000円から1万5000円まで一気に駆け上がった。その後は企業業績を背景とした現実買いによる第2波で2万1000円近くまで上昇した。ここからさらに第3波が来れば、少なくとも2万5000円は視野に入る」

 さらに強気な見方を繰り出すのは、武者陵司氏(武者リサーチ代表)である。

「日銀の金融緩和や年金マネーの買い支えというサポート材料は確かにあるが、それは本質ではない。いま起こっていることは、企業価値の実態が著しく改善していることです。企業収益が過去最高となるなど、日本企業はかつてなく儲かる体質になっている。それによって日本株の株式価値が著しく高まっている。

 そうであるにもかかわらず、PBR(株価純資産倍率)などの指標で見れば、いまだに日本株は世界で一番割安な水準といえます。その見直しが進めば、年末までに2万5000円になる可能性はあるし、来年から再来年にかけて3万円を目指す展開まで予想されます」

 大きな死角が見当たらない日本株。あとは、株式市場の盛況が実体経済に波及することが望まれる。

※週刊ポスト2015年8月7日号

トピックス

眞子さんと佳子さま(時事通信フォト)
《眞子さん出産発表の裏に“里帰りせず”の深い溝》秋篠宮夫妻と眞子さんをつないだ“佳子さんの姉妹愛”
NEWSポストセブン
「子供のころの夢はスーパーマンだった」前田投手(時事通信フォト)
《ワンオペ育児と旦那の世話に限界を…》米国残留の前田健太投手、別居中の元女子アナ妻が明かした“日本での新生活”
NEWSポストセブン
宮内庁は小室眞子さんの出産を発表した(時事通信フォト)
【宮内庁が発表】眞子さん出産で注目が集まる悠仁さま成年式「9月ならば小室圭さんとともに出席できる可能性が大いにある」と宮内庁関係者
NEWSポストセブン
若松次郎を演じる中島歩(左)は歴史上のある有名人の子孫にあたるという(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
朝ドラ『あんぱん』ヒロインの“婚約者”を演じる中島歩は国木田独歩の玄孫 「中学と高校の国語教師の資格取得」に見える文豪の片鱗
週刊ポスト
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《第1子出産》“叱らない子育て”が育んだ小室圭さんと“プリンセス教育”を受けた眞子さんが築いていく“これからの教育方針”「佳代さんはトイレトレーニングもせず」
NEWSポストセブン
田中容疑者の“薬物性接待”に参加したと証言する元キャバクラ嬢でOLの女性Aさん
《27歳OLが告白》「ラリってるジジイの相手」「女性を切らすと大変なんだ…」レーサム創業者“薬漬け性接待”の参加者が明かした「高額報酬」と「異臭漂うホテル内」
週刊ポスト
「大宮おじ」「先生」こと飯田光仁容疑者(32)の素顔とは──(本人SNS)
〈今日は〇〇にゃんとキスしようかな〉32歳無職が逮捕 “大宮界隈”で少女への性的暴行疑い「大宮おじ」こと飯田光仁容疑者の“危険すぎる素顔”
NEWSポストセブン
明るいご学友に囲まれているという悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さまのご学友が心配する授業中の“下ネタ披露” 「俺、ヒサと一緒に授業受けてる時、普通に言っちゃってさぁ」と盛り上がり
週刊ポスト
ラウンドワンスタジアム千日前店で迷惑行為が発覚した(公式SNS、グラスの写真はイメージです/Xより)
「オェーッ!ペッペ!」30歳女性ライバーがグラスに放尿、嘔吐…ラウンドワンが「極めて悪質な迷惑行為」を報告も 女性ライバーは「汚いけど洗うからさ」逆ギレ狼藉
NEWSポストセブン
田中圭の“悪癖”に6年前から警告を発していた北川景子(時事通信フォト)
《永野芽郁との不倫報道で大打撃》北川景子が発していた田中圭への“警告メッセージ”、田中は「ガチのダメ出しじゃん」
週刊ポスト
TBS系連続ドラマ『キャスター』で共演していた2人(右・番組HPより)
《永野芽郁の二股疑惑報道》“嘘つかないで…”キム・ムジュンの意味深投稿に添付されていた一枚のワケあり写真「彼女の大好きなアニメキャラ」とファン指摘
NEWSポストセブン
2日間連続で同じブランドのイヤリングをお召しに(2025年5月20日・21日、撮影/JMPA)
《“完売”の人気ぶり》佳子さまが2日連続で着用された「5000円以下」美濃焼イヤリング  “眞子さんのセットアップ”と色を合わせる絶妙コーデも
NEWSポストセブン