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我が子へのいじめ モンペと言われても全力で守るべきと漫画家

「娘をいじめた生徒は、希望の高校で新たな生活を送っている。そう思うと、今でも腹が立ちます。いじめられた子は、人生が狂うというのに」

 そう語るのは、いじめ被害者の母親で漫画家の青木光恵さん。

「今思えば、モンスターペアレントと言われても、周りを巻き込んで大事にし、加害者の責任を追及すればよかった」という。

 青木さんの娘さんは現在18才。中学2年生の時に、クラスメートの男子から悪口を言われ続けた上、お腹を蹴られるなどの暴行を受けた。

「娘は腹痛や頭痛がひどくなり、不登校に。このまま引きこもりになったらどうしようと、最初は何とか学校に行かせようとしました」

 学校に行かなくていいと決断するまでは、長く苦しい、親としての葛藤があった。

「娘の将来について何が正解なのかがわからず本当に悩みました。でも、まずは元気になってもらおう、そのためには不登校もやむを得ない、と思うようにしたんです」

 青木さんも、学校は頼りにならないと強調する。

「加害者の親とは学校を交えて話したのですが、謝罪はなく、いじめもやみませんでした。でも学校は、それで解決したと決めつけたんです」

 しかも不登校になった娘さんは、授業に出てないということで内申書が悪くなることに。そうなると、高校に進学できない。学校がすすめるのは、お金さえ払えば誰でも入れる通信制の高校。仕方なく、内申書がなくても入れる公立を受験。合格したが…。

「中学に行かなくても、高校には入れます。でも、学校は選べない。加害者の内申書には、いじめをしたことを記載するべきです」

 現在、娘さんは、希望の大学を目指し、勉強中だ。

「今も模索中ですが、ひとつ確かなのは、子供を守れるのは親だけということ。子供には、『私たちが絶対守るから』と伝えてあげてください」

※女性セブン2015年9月10日号

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