オメガ6が含まれるものは、べにばな油、コーン油、ごま油、サラダ油、マヨネーズなど。オメガ3とオメガ6の摂取割合は1対4が望ましいといわれるが、日本人の食生活は1対40とも言われている。オメガ6が異常に多いことが第三の問題となっている。

 こうした食生活を改善するには、「油断ち」をするなどという極端なことはせず、油のバランスを考えて摂取することが大切になる。日ごろから油っこいものを食べている人は、その量を少し減らし、今摂っている油の一部を、オメガ3に置き換えるのがおすすめだ。

 ぼくは毎日、エゴマ油を小さじ1杯(約2g)、そのまま飲むか、納豆に混ぜて食べたりしている。生野菜などにかけるのもいい。

 エゴマ油は熱に弱く酸化しやすいので、炒め物には向いていない。この弱点をカバーしてくれるのが、オリーブ油などのオメガ9の油だ。オメガ3ほどではないが、血液をサラサラにしてくれる効果が期待できる。

 こうして油の種類や性質をひとつひとつ丁寧に知ることで、より健康になりながら、おいしい生活もあきらめずにすむ。

※週刊ポスト2015年10月16・23日号

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