そんな中国人の代替旅行先として、「日本」を1位に挙げる中国ニュースサイトがあるという。
テロ後、海外旅行全般が控えられるとの警戒感から、日本の株式市場でもインバウンド関連銘柄が売られる事態になっていたが、「欧州から日本に旅先を変更する中国人で、日本の“爆買いツアー”はさらに加速する」(市場関係者)との見方も出ていた。
前出の中田氏も、「訪日中国人観光客はさらに増える」と予測する。
「年末年始の航空便はすでに成田や関空は飽和状態に近いため、まだ余裕のある九州や四国、北海道などの地方空港まで触手を伸ばして、たくさんの中国人が日本全国に押し寄せることになるかもしれません。ホテルや交通機関はいっそうの競争激化が予想されます」
近年、中国人のフランス旅行者が急増し、昨年は200万人を突破したとの統計もある中での今回のテロ。思わぬ形で日本経済が潤うことになったとしても、治安やマナーの点で悩みの種は尽きない。