既読スルー問題で悩む若者が多数(LINEの画面)
スマホにおけるLINEでのやりとりが一般的になるのに伴い、「既読スルー」「既読無視」といった言葉が広まった。これは、メッセージを読んだことを意味する「既読」マークが付いているにもかかわらず、返事をしない相手の振る舞いのことを指す。
とくに若者世代では、この「既読スルー」問題がカップルや友人間でのケンカの原因にもなるのだという。そのため、若者の間では相手に「既読スルー」をしたという印象を与えないために、「未読」のままスルーをする「未読スルー」といった言葉も使われている。
女子大生のAさん(22歳)も、「既読スルー」問題に悩まされてきた1人だ。
「私の周りの女子でも、『彼氏がLINEの返事をくれない、そろそろ別れるかも』なんていう話をしている子がいます。女が思っているより、男の人って文字を打って返事をするのが面倒くさいんだと思います。正直、私も女だけどLINEが面倒くさくてしょうがない。
だから最近は、言葉を使わなくてもやりとりできる『Heart is in』というアプリを使っています。これは、画面に表示されているハートを押すだけ。相手はハートを受け取ったら、またハートボタンを押して送りかえす。これなら、別に会話しなくてもコミュニケーションがとれるので便利です」(Aさん)
同じく「既読スルー」問題に悩まされてきた別の女子大生Bさん(21歳)が使っているのは、『Between』というカップル専用アプリだ。
「もちろん『Heart is in』も知っていますが、私たちのカップルには合っていませんでした。内容がないのに、ハートを送るのが逆に意味不明で(笑い)。『既読スルー』が気になるカップルなら、『Between』というアプリがいいんじゃないでしょうか。『未読』の場合は、すごく小さなハートがついて、『既読』の場合はそのハートが消えるんです。見た目の問題だけかもしれませんが、『既読スルー』はLINEと別のアプリにすればあまり気にならなくなりますよ」(Bさん)
「既読スルー」問題を解決するべく、若い世代の間では様々な工夫がなされているようだ。