単独公務が増えている愛子さま(2025年5月、東京・新宿区。撮影/横田紋子)
社会人2年目を迎えたプリンセスの存在感は日を追うごとに増している。昨年度の単独公務の少なさを払拭するかのように、公務に邁進される愛子さま。しかしその奮闘ぶりを案じる声もあるようで──。
広い会場全体に目を配り、ご自身のおことばに合わせて微笑んだり、表情を引き締められる姿は、聴衆の心を強く掴んだ。5月3日、愛子さまは東京・新宿のホテルで開催された国際会議「世界災害救急医学会」の開会式に出席され、各国の研究者を前に、おことばを述べられた。
「愛子さまが式典でスピーチを披露されるのは初めてのことでした。日本赤十字社に勤務される愛子さまにとって、仕事内容とも関連する災害医療と救急医学の重要性についてお話しになり、出席者は聞き入っていましたが、緊張からか、時折声がかすれ、聞き取りにくい場面がありました。これまでの公務では、緊張が声に表れることはめったになかったので、珍しく感じました」(皇室ジャーナリスト)
式は午前10時前に終了し、愛子さまは「今日は土曜日ですから、休ませていただきます」とユーモアを交えた言葉を残して、会場を後にされた。
「大型連休の最中であることを意識されたのでしょう。この日はお休みされたのかもしれませんが、愛子さまにはこの後しばらく休息できる日がないのではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト)
初スピーチを終えられた愛子さまは、5月8、9日に大阪・関西万博を訪問され、万博のシンボルである大屋根リングや国際赤十字・赤新月運動館など、8施設を回られる。愛子さまの万博訪問に際して、万博の公式ホームページでは、訪問の2週間以上前からスケジュールが公開された。
「東京からの移動で使われる航空会社の名前や訪問される施設の順番、昼食をとるタイミングまで明記され、2日間の行動がすべてオープンになっていました。これは異例のことで、皇族方の日程が詳細に公開されるということは、その期間における居場所が周知の事実になることを意味します。
もちろん警備は強化されるでしょうが、アクシデントが起きる可能性は高まる。愛子さまに先んじて6日と7日に万博をご覧になった高円宮妃久子さまについては、スケジュールの公開は1週間を切ってからでしたし、記載も愛子さまほど詳しくありませんでした。しかし、リスクを踏まえた上で、愛子さまだけが詳細を記した日程公開に踏み切られたのには、理由があるといいます」(皇室記者)
大阪・関西万博は4月13日に開幕してから1か月余りが経過したものの、当初目標にしていた「1日あたり来場者数15万人」を上回った日はいまだに1日もない。
「前売りチケットの売れ行きから、開幕前から来場者数の不振が囁かれていましたが、てこ入れできないままに開幕しました。
詳細なスケジュール公開に踏み切った背景には、愛子さま人気を集客につなげたいという主催者側や周囲の思惑があったのではないでしょうか。それは愛子さまも理解されているはずで、ご自身の注目の高さは織り込み済み。愛子さまには、それほどまでに公務に対する強い覚悟と責任感がおありなのです」(前出・皇室記者)
愛子さまの単独公務は続く。5月中旬には能登半島地震の被災地を訪問される。
「能登訪問は、昨年秋に行われる予定だったものの、直前の豪雨災害で取りやめになっていました。例年、5月後半には日本赤十字社が主催し、赤十字の活動報告や表彰を行う『全国赤十字大会』が開催されます。愛子さまは昨年同様、運営スタッフとして参加されるでしょう。にもかかわらず、あえてこの時期に能登訪問を決められたのは、公務を大切にしたいとお考えだからでしょう」(前出・皇室記者)