「配偶者ビザは報酬が大きいので率先して扱う事務所も多い。結婚相手を紹介すること自体は問題ないが、それが偽装結婚だと発覚したら行政書士も処分対象になる」(入管業務を多く扱う行政書士)
〈急于獲得簽証者大歓迎 優先紹介、1週間以内入籍可能〉
「ビザ取得でお急ぎの方は大歓迎。優先的に紹介、1週間以内に入籍できます」、これは結婚相談所の広告だがストレートだ。まるで配偶者ビザ狙いの結婚をお膳立てしているかのようだ。
別の行政書士によればこうした広告は警察や入管もチェックしているという。悪質なものは偽装結婚や経歴詐称に発展するケースもあるからだ。
●にしたに・ただす/1981年、神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、地方新聞の記者を経てフリー。2009年から上海に渡り週刊誌などで中国の現状をレポートした。2015年日本に帰国。
※SAPIO2016年4月号