現在のEUは加盟国を自由に行き来できるシェンゲン協定により、テロの危険に晒されている。
ヨーロッパは難民のごく一部を送還しはじめているが、ヨーロッパの未来を考えるならば、移民や難民を受け入れる法律を破棄し、シェンゲン協定も停止することが必要だ。そういうと「難民の人権はどうなるのか」という“人権派”から批判の矢が飛んできそうだが、もはやヨーロッパは自国民の生命と安全を守れないほどの状況に陥ってしまったのだ。
自業自得と言えばそれまでだが、このまま進めば20年後か30年後にはヨーロッパは難民に乗っ取られてしまうだろう。そしてヨーロッパ人の多くは今度はアメリカへの難民となり、世界滅亡に拍車をかけるかもしれない。
先を見通し、「難民受け入れ拒否」「シェンゲン協定停止」といったような英断をできるサッチャーのような政治家は、残念ながら見当たらない。
※SAPIO2016年6月号