◆冬場の卵は57日間、生で食べられる
「日本の鶏卵の賞味期限は“夏場に生で食べる”ことを前提に算出され、パック後14日間と設定されています。しかし気温の低い冬であれば、産卵から57日間、2か月弱も生で食べられるのです。生が前提なので、加熱調理をすれば賞味期限を過ぎていても充分食べられます。ですから、冷蔵庫に保存してある卵の賞味期限が少し過ぎていても、捨てずにゆでたり焼いて、早めに食べきるようにしたいものです」
◆空腹で買い物すると、支払い額が64%上がる
お腹が空いている時に買い物をすると、余計なものをつい買ってしまう。
「アメリカのミネソタ大学で379人を対象に実験したところ、空腹の人はそうではない人に比べて、多く買い物をする傾向が見られたそうで、最高で64%も支払い金額がアップした人がいたそうです」
当たり前のようだが、歴然とした結果を見る限り、空腹で買い物をしないことは重要だ。
◆賞味期限切れがおいしい食品も
「ある発酵食品メーカーのかたから、“実は賞味期限の切れた辺りが、その食品が熟成していちばんおいしくなる”という話を聞きました。“初物”などの新しいものをありがたがる風潮が日本にはありますが、そればかりを信奉する必要はないと思います。納豆などの発酵食品は前述の通りですし、煮物やカレーも時間をおくと味が染みてきます。食品は新しいほどおいしいわけではない、と心にとめておきましょう」
◆「自分さえよければ」はNG
安売りをいいことに食べきれないほど買い占める、賞味期限の新しい商品を棚の奥から取り出す。そういった行為は食品ロスにつながるが、心がけひとつでやめられる。
「スーパーやコンビニでは“ここは共同の冷蔵庫”と考えるだけで自然と行動が変わると思います。家の冷蔵庫に牛乳が2本あったら、古い方から飲みますよね。それと同じです」
※女性セブン2017年3月16日号